されど罪人は竜と踊る(22)
最終部開宴、怒涛の3か月連続刊行!
聖地アルソークの惨劇から、世界は激闘の時代へと突入していた。公王イチェード率いる後アブソリエル公国は、西方諸国への再征服戦争を開始する。
後公国による謎の一手による、恐るべき速度の侵攻が続く。ガユスとギギナは〈宙界の瞳〉を探るために、所員たちと後公国へと潜入。国境上で起こる、さらなる戦争の予兆。かつて敵対した法院との協力。六大天による反戦争への誘いに〈踊る夜〉の暗躍と、各勢力の思惑が交錯していく。
周辺国を次々と屈服させたイチェードは、ついにアブソリエル帝国復活を宣言。建国式典で血戦の幕が開き、反逆と裏切りが激突。全人類は最悪の開幕を知ることとなる。
4年の歳月をかけて浅井ラボが紡いだ巨大な物語、「されど罪人は竜と踊る」ついにシリーズ最終部の開幕を告げる。
怒涛の3か月連続刊行開始!!
関連ラノベ
あのビッグシリーズ、ガガガ文庫へ!! あの“暗黒ライトノベルの始祖にして最終作”がガガガ文庫に登場! 2003年から2006年、角川スニーカー文庫からリリースされ、旋風を巻き起こした問題作『されど罪人は竜と踊る』シリーズが、再構成&大幅加筆を経て完全真説版となってここに新生! 著者浅井ラボ自ら「描かれるべきことをすべて描いた。これが完全版です」と言い切る。 咒式。それは、作用量子定数hを操作し、局所的に物理法則を変異させ、TNT爆薬や毒ガスを生み、プラズマや核融合など途方もない物理現象を巻き起こす方程式。咒式を使い、トラブル解決と賞金稼ぎの仕事に明け暮れる攻性咒式士である二人、ガユスとギギナ。ガユスは自ら呼び寄せる不運を機転でどうにか乗り切ろうとし、美貌だが残酷な剣士であるギギナは巨大な屠竜刀で斬りまくる。<異貌のものども>や賞金首を追う彼らは、エリダナの街に交錯する<竜>との戦いや大国の陰謀に巻きこまれていく。 策謀を巡らし超大国を牛耳るモルディーン、似ても似つかない双子の最強翼将イェスパーとベルドリトなど、シリーズえを通して絶大な人気を集める多彩なキャラクター達が次々と登場する第1弾!! 2008/05/20 発売
大幅加筆新生「され竜」怒濤の連続刊行!! 物理法則を変異させ、街ごと消滅させるほどの物理現象を生み出す咒式。その咒式を使い賞金稼ぎ業に精を出す攻性咒式士、ガユスとギギナは、今日も過酷なエリダナの街で生きる。警察からは、邪悪で危険な咒式生物〈禍つ式〉による連続殺人事件を解決するよう依頼され、嫌々ながらも商売敵ラルゴンキンの構える大手優良咒式士事務所との共闘を始める。その一方、巨大咒式企業ラズエル社からは、異国の反政府組織の人質となった経営者御曹司である天才咒式学者レメディウス博士を救うため、巨額の身代金の交換現場に立ち会うことを依頼される。一見無関係に見えた二つの事件は、エリダナの街を盤面と見立てた狂気の遊戯としての姿を現していく! ライトノベル史上最悪の謎と悲劇が交錯する『されど罪人は竜と踊る』シリーズ第2弾も、大幅加筆超大国の巨大兵器産業が辺境の異国を内戦の悲劇に追い込み、理想高き若者の人生をくるわせ破壊する……現代地球の直面する解決不能の難題に直結するテーマに照射された、作家の知に刮目! 【編集担当からのおすすめ情報】 帯にはケンドーコバヤシ氏による絶賛推薦コメントあり! 2008/06/18 発売
待ちに待った、完全新作長編登場! 攻性咒式士のガユスとギギナが住むエリダナの街は、憎悪と殺意で沸騰していた。労働者たちが破壊活動を行い、巨大な富と力をもつ国際投資家ダリオネートを狙うという不穏な雰囲気。そんな中、ジヴーニャは見知らぬ男から謎の指輪を託され、されにそれを奪うために、北方の破綻国家ピエゾの勇者にして虐殺者ウォルロットが現れる。そして、強大な〈古き巨人〉たちも、その指輪を求めエリダナに降臨。ピエゾからの民族独立と戦争の危機を機と見た龍皇国モルディーンが暗躍。ウォルロットと〈古き巨人〉たちの死闘に、ガユスとギギナ、エリダナとウコウト大陸の国家すべてが巻きこまれ、待ちに待った完全書き下ろし新作長編が開幕する!! 注目すべきは本書およびエピソード後編である4巻「Soul Bet’s Gamblers」を通しての最重要人物であるウォルロット。祖国を愛するがゆえに、虐殺に手を染め勇者の呼び名と同時に虐殺者の汚名も負うこととなった男。その名前は大陸全体にとどろき、ガユス、ギギナにとっては「人間の中では一番戦いたくない最強の攻性咒式士」である。そのウォルロットがジヴーニャの心を惑わせガユスの恋敵となり、同時にエリダナの運命を握ることとなる───。 2008/09/18 発売
待望の完全新作長編、クライマックス! 勇者ウォルロットと行動をともにするジヴーニャは、彼に惹かれてゆき、そしてついにはガユスのもとを去った。敗れたガユスは、失意の底でギギナとともにエリダナの街を彷徨う。一方、〈古き巨人〉の本隊である最凶五体の出現で、ウォルロットとの指輪を巡る戦いはさらに激化。この戦いの推移を見つめ暗躍するモルディーンにも、暗殺の手が迫る。二転三転する嵐のような事態。誰が敵で誰が味方なのか? そして大投資家ダリオネートの黄金の野望が明らかになったとき、エリダナは最悪の戦場となる。 ガユスとギギナに〈古き巨人〉たち、勇者ウォルロットと翼将たち、憂国騎士団が命と魂を賭ける! 出口のない貧困、未来へ音の絶望、巨大なマネーゲームがひとつの国家を食い尽くす恐怖、民族独立と内戦の悲劇……我らの現実と交差する巨大な物語の終幕に希望は示されるのか!? 2008/10/18 発売
書き下ろし&おまけで大満足の短編集だ! 完全真説版第五弾は、待望の連作事件簿! エリダナの黒社会に囚われた攻性咒式士と恋人がたどる悲劇(「翅の残照」)、不気味な山小屋に閉じ込められた人々を襲う‘密室殺人’(「道化の予言」)、‘なぜ人を殺してはいけないのか?’という究極の問いをぶつけられるガユスの苦悩(「黒衣の福音」)、ジヴーニャがはしたないメス豚に変身、変態女性医師ツザンの‘肉欲’が爆発、あわれジャベイラが魔法少女に……?され竜史上最も危険な爆笑短編(「禁じられた数字」)、主君モルディーンのためなら何百回でも死ねる男イェスパーの男気(「始まりのはばたき」)と、バラエティに富んだ短編ラインアップ(もちろん、全編強力加筆!)。 さらに今回書き下ろされた新作短編が二編。「幸運と不運と」ではガユスがインチキ商売にはめられ、精神錯乱状態に陥り(こちらも爆笑必至!)、「刃の宿業」ではギギナの狂気の剣術修行が大量の血飛沫の中に描かれる。巻末には文庫版初収録のおまけ超短編「されど極道は仁義と踊る」も入って、お得この上ない一冊!! 2009/02/18 発売
竜と人が生きる世界の片隅、エリダナの街を今日もガユスとギギナが疾走する。完全真説版「されど罪人は竜と踊るDD」第六弾は、失われた物語たち。今は亡き親友の墓標に語りかけるガユス。エリダナの地下に広がる大迷宮。日射しに灼かれる少年少女たち。猟奇殺人の容疑者と被害者遺族との葛藤。雨の訪問者との彷徨。ラルゴンキン事務所に吹き荒れる青い嵐と謎めいた荊棘の女王。そして嘘をつく唇に、もっとも暑く熱い戦いーついに放たれる物語たちは、残酷さと甘い痛みで胸を抉る刃となる。 2009/04/17 発売
“長命竜”と咒式士たちに追われる謎の少女アナピヤを救ったガユスとギギナ。さらに咒式違反を追う武装査問官たちに狙われるなか、一行は少女の故郷を探す旅に出る。追ってくるのは、凶悪無比な賞金首の攻性咒式士たち。ドラッケン殺しのユラヴィカに、変態暗殺者バモーゾ、奴隷のチェデックに死人使いのメルツァール、そして柩のアインフュンフ、さらに姿を現さない正体不明の雇い主が迫る。追いつ追われつの逃避行は、謎が絡まりあい、辺境を焦土にする激闘に!絶対破滅の物語が、二回目の世界として語られる。 2009/08/18 発売
少女アナピヤの悲劇、怒濤破滅の終着へ! 自らの強大な咒力に翻弄される謎の美少女アナピヤ。彼女を巡る死闘の末、ガユス、ギギナら一行は、ついに全てが始まった悪魔の巣くう場所・死都メトレーヤに到達する。しかしそれを追い、アナピヤを狙う賞金首の咒式士たちが圧倒的攻撃を仕掛ける。ドラッケン殺しのユラヴィカはギギナとの決着を渇望し迫る。さらに咒式犯罪を追う武装査問官たちが現れ、〈長命竜〉ムブロフスカに〈ベギンレイムの尻尾〉と呼ばれる邪悪な研究者たちが暗躍。かつて角川スニーカー文庫版で語られた物語、その全てを眺めたていた大賢者ヨーカーンは今回の‘二回目の悲劇’を予言し、悲劇の演者たるアナピヤ、ジヴーニャに接触する!--愛を巡る‘二回目の悲劇’がついに完結。アナピヤの絶対的絶望とは何だったのか? アナピヤの愛に応えようとするガユスがやがて知る真の地獄とは? この物語を経た後の「されど罪人は竜と踊る」シリーズは、決して引き返すことのできない悲しみの道を突き進むこととなる!! 2009/10/20 発売
待ちに待った完全新作書き下ろし長編第二弾! 人と竜と〈異貌のものども〉が絡み合う混沌の都市エリダナ。命のやりとりなど日常茶飯事であるこの街だが、ここ数日の殺人の連続は狂気じみている。富を極めた成功者であり超弩級の咒式を操る快楽殺人者アンヘリオの仕業。しかし、アンヘリオだけではない。 皇国中から快楽殺人者がエリダナにおいて殺しに殺しまくる! 一体何のために? なぜ今? 前巻エピソードで語られた悲劇の少女アナピヤの死、そして恋人ジヴーニャとの別れで抜け殻同然のガユス、心なしか剣も鈍りがちのギギナ。否応なく巻き込まれる吐き気を催す殺人ゲームに、出口は全く見えない。されどころか、血の臭いを嗅ぎつけたか、仇敵である最凶の女咒式師パンハイマが事件捜査に加わり、死体の数は倍加する!! 完全新作長編としては実に1年9か月ぶりの本作。人が人を殺すことの意味に深く容赦なく切り込む作者浅井ラボの「物語への挑戦」がはじまる! 2010/07/17 発売
待望、完全新作描き下ろし長編の続編! 最強最悪の快楽殺人者たちがエリダナに集う。 そこで現在繰り広げられているのは、一切の「人間的感情」とは無縁の純粋な殺人ゲーム。誰が誰を殺すのか、誰が誰に殺されるのか、誰が誰と組んで殺すのか!? 大事なことは「どれだけ殺せるか」だけなのだ。その数が多いほど「勝利」に近づける。しかし、その殺戮と破壊の後には一体何が? 目的の見えない大混乱の嵐の中、ガユスは激しく動揺する。さらに、最強の使徒・アンヘリオはパンハイマの娘・ペトレリカを誘拐、暴虐の限りをつくし、圧倒的な戦力で「祝祭」の中心へと踊り出る。かつてないほどの恐ろしく、凶悪な咒式の前にガユスとギギナ、そしてパンハイマも、攻撃のすべを失ってゆく。一方、使徒補足のため、エリダナに滞在する特別捜査官たちにも、謎めいた秘密があり…!? 2011/06/17 発売
超待望、新作長編の、より深化した続編! 最強最悪の快楽殺人者たちがエリダナに集い繰り広げている純粋な殺人ゲーム<血の祝祭>。大事なのは「どれだけ殺せるか」だけなのだ。その数が多いほど「勝利」に近づける。しかし、その殺戮と破壊の後には一体何が……さらに、この遊戯はアンヘリオによって書き換えられ、<ザッハドの使徒>たちまでが殺しあう、無差別殺戮へと変化したしてしまう。使徒狩りの老猟師ロレンゾが、パンハイマの娘、ペトレリカを強奪し、魔犬たちとともに罠を張り、カジフチが剛拳を振るう。祝祭の最前線に立つガユスとギギナたちに迫る暗殺と、チェレシア&ジヴーニャの決断。忍び寄る皇都からの刺客。魔女パンハイマの庭で、さらなる血戦の幕が切って落とされる。 2012/05/18 発売
ガユスたちの青春時代を描いた始まりの物語 「最高で最低な恋人と、不敵不遜の仲間たち。俺は黄金時代の真っ只中だったーー」 皇暦494年11月、流浪の攻性咒式士、ガユスはエリダナの街にたどり着く。そこで出会ったのは、荒々しき剣士、雷の女、絶望する少年。エリダナ四大咒式士である師のもとで、若き仲間たちが生きていた。街角を駆け、互いに背中を預け、血を流した。笑い涙し、苦悩し憤慨し、憎み愛した。誰にでもあり誰にも存在しない青春時代。美しくも残酷な始まりと崩壊の記録ーー。 始まりの記録「Assault」に大幅な加筆改稿・書き下ろし新章を加え、シリーズ最厚のボリュームで新生! ガユスのジオルグ事務所時代ーー恋人のクエロ、師である在りし日の事務所長ジオルグ・ダラハイド、日がな自殺のことを考えている少年ストラトス、そして、後の相棒となるギギナ。彼ら仲間たちと過ごしたガユスの秘められた過去を描く『されど罪人は竜と踊る』始まりの物語。 2012/09/19 発売
使徒編の終幕にして、第一部堂々の完結! 殺すか蛙となって死ぬかの<血の祝祭>は、エリダナの人間だけでなく、使徒同士の陰惨な殺し合いとなっていた。ガユスとギギナ、そしてメッケンクラートをはじめとするエリダナの攻性咒式士たちで構成された合同事務所の面々は、生き残るために最後の勝負に出る。 使徒殺しの金剛石の殺人者であるアンヘリオと、彼からペトレリカを奪取した拳豪カジフチ、最強を争う両者は、雌雄を決するために再度激突。パンハイマの身体を乗っ取った血刀ブラージェモに、好機を狙うヒルデが入り乱れた最終決戦は、エリダナ全域を巻き込んだ市街戦となる。監獄に囚われたザッハドの処刑が決定し、道化師ウブシュシュが踊り、大賢者ヨーカーンと黒い棺が暗躍する。 誰も予想できない謎と策の応酬、死闘と惨劇の末にガユスが掴んだものとは!? 使徒編の終幕にして、ライトノベル唯一のノワール巨編、第一部堂々の完結! 2013/04/18 発売
「され竜」第二部へとつながる連作事件簿 エリダナでの激闘の末に多くの人々が死者となって去り、また多くの仲間を得て、攻性咒式士のガユスとギギナの事務所も変化していた。変わりゆく二人の上を通りすぎていった数々の事件と人々の記憶が蘇るーーー。 火竜が、人に覇者の資格を問う。 老咒式士が巨人を操り、詐欺師が嘲笑う。 妻と若き男が手を取りあい、夫が復讐の念に燃える。 若き会計士が友のために走り、東方の侍が追撃してくる。 ついに王都にいるモルディーン枢機卿長の元に、龍皇国の守護者である十二人の翼将たちが招集され、巨人の軍勢が侵略を開始する。なぜか球場で白球をおっていく二人と、勝利の栄冠の行方は!? 使徒編をもって第一部の完結を迎えた『されど罪人は竜と踊る』。それに続いて、ガユスとギギナの連作事件簿が登場! 完全真説版としては初収録となる短編すべてに加筆改稿行い、さらに、第二部へとつながっていく書き下ろし新作も収録! 2013/12/18 発売
第二部開幕!動き始める<世界の敵>たち 咒式の使い手である攻性咒式士のガユスと、剣舞士のギギナは、エリダナ市において幾多の激闘を越えてきた。死闘をともにした仲間たちが参加し、四派による新事務所体制となる。路地裏では過去の残像が見える。音楽家と歌手は音の呪いと祝福を、双子の人形は自らの心の所在を問う。難病の子供が神の救いを求め、結婚を控えた御曹司は何者かに脅迫され命を狙われる。移民たちは自らを虐げる黒社会に居場所を求めた。晶珪士ユラヴィカは、胸に刻まれた死せるザッハドとエミレオの書の呪詛を打破しようと深山へと迷いこみ、大賢者が惑わせる。 ついにワーリャスフたち<世界の敵の二十七人>に<長命竜>や<禍つ式>に<古き巨人>が蠢動する。災厄に対抗するため、英雄フォスキンによって高名な攻性咒式士たちが島に集められた。 この星の最終決戦に向けての決起集会に現れたのはーー!? 待望の第二部ついに始動! イラスト担当も宮城氏から、ざいん氏へバトンタッチ。これより新たなる「され竜」が幕を開ける!! 2014/09/18 発売
策謀と裏切りが渦巻く第二部大長編開始! ガユスとギギナは、使徒事件の解決によってエリダナでも高名な攻性咒式士となっていた。四派合同事務所にも新入所員が押しよせ、新体制となる。新入所員も元騎士、ゴラエフ一家の生き残り、ヤニャ族の勇士、年齢詐称の整備士、皇都のミルメオン事務所から移籍してきた女攻性咒式士と、どれもくせ者ぞろい。 上昇気流に乗るガユスたちの前に現れたのは、革命によって倒れたハオル王家の生き残り、盲目のアラヤ王女だった。デナーリオ将軍によって支えられる王女は、護衛の取引材料として<宙界の瞳>の情報を提案する。ハオル革命政府の二大巨頭は、アラヤ王女へと刺客を送る。旧王家と革命政府、双方についたエリダナ七大手同士が対立し、ガユスとギギナも巻きこまれていく。そして北方の封印監獄が開かれ、十二翼将の一翼、アザルリが動きだす。 エリダナの街に、国家の命運を懸けた策謀と裏切り、極大咒式と剣が交差していく。 ついに第二部の本編、大長編が開始する! 2015/01/20 発売
海の迷宮での死闘。最後に立つのは誰か? 悲運のアラヤ王女が知る<宙界の瞳>の秘密を求め、デナーリオからハオル王家の護衛依頼を受けることとなったガユスたち。一団を乗せた船は、裏切り者を抱えたまま海をゆく。外敵による襲撃で限界となり、修理のために南の島で停泊。海遊びだ水着だ、と束の間の休暇を楽しむ。やがて船は、座礁した豪華客船が迷宮となった“船島”に到着。ここでハオル王家と龍皇国による、国土奪還のための会談が開始されることになる……。革命政府の将軍派は、ングウェイ少佐と黒矢部隊に続き、ルフグル大佐と黒槍部隊が参戦。大師派の傭兵となったガングドラムは、命をかけた奥の手<アバナムの手>を投入。反逆の翼将であるアザルリは、物理反射と防御不可能という無敵の次元咒式を引っさげて<宙界の瞳>を狙ってくる。 裏切りと謀略と<宙界の瞳>の謎が吹き荒れる迷宮で、最後に立つのは誰か。 2015/02/18 発売
音楽祭に沸くエリダナへ<世界の敵>襲来 五大音楽祭のひとつエリダナ音楽祭が迫る。その開催地、東西大国の狭間であるエリダナの地に生きる攻性咒式士のガユスとギギナ。二人の事務所は、<宙界の瞳>から始まった数々の惨劇を生き延び、勇名を馳せるようになった。それゆえに、ガユスの意志に反し、同僚のメッケンクラートたちは、空席となったエリダナ七大手の席を狙うことを望む。 揺れる事務所へ、師ジオルグの後継者を名乗る攻性咒式士フロズヴェルが来訪。ガユスたちに手を結ぼうと提案するが……。 そんな折、ガユスたちのもとへ、エリダナ音楽祭に出場する謎めいた歌手ルル・リューからの依頼がくる。彼女に脅迫文を送りつける犯人を突き止めるべく、ガユスとギギナたちは護衛と捜査を始めるが、エリダナに襲来した<世界の敵の三十人>の一角、ハイパルキュまでもが、なぜかルルを狙う。 何度倒しても蘇生する箱頭の怪人ハイパルキュに打つ手はあるのか? 七大手の席とルルを廻って、エリダナに嵐が集まり、吹き荒れる。 赤の<宙界の瞳>は、すべてを見つめるかのように妖しく輝く。 2016/07/20 発売
死と悲劇と怨念を越えて、響くルルの歌声 エリダナ音楽祭において、歌手のルルを廻る争いは激化し、混迷の度を深めていく。 ルルの護衛をしていたガユスは、ハイパルキュの策謀によってフロズヴェルに誘拐され、虜囚の身となった。人質交換の交渉となるが、双方の虚々実々の策略が激突する。一方で、ハイパルキュの無限複製の謎を解く鍵、バーディオス博士の遺産再現の困難さに、咒式士たちが立ちつくす。難題の前に、謎の人物と球体が現れる。 そして、ルルはアープと出会ったことで、歌に躓く。新曲を求めて、もがき、苦しむ。 ガユスとギギナの思惑、仲間たちの希望、ルルの過去と歌、笑うハイパルキュに復讐のタングーム、渇望するフロズヴェル。各自の思惑が絡みあい、エリダナ大音楽堂へ向かう彼らの前に出現したのは、童話世界の即死の謎。 「苺と偽苺を見分けないとーー」 「朝は四本足、昼に二本足、夜に三本足ってなーんだ。人間だと答えればーー」 死ぬ! 空席となっていたエリダナ七大手、由緒ある七門の座に就くのは、師を越えようとするものたちか、反逆の餓狼か。ジオルグの後継者となっていたのは、正しさを求める雷光か、それとも。多くの死と悲劇と怨念を越えて、ルルの歌声が、エリダナに響きわたる。 2016/08/18 発売
エリダナ七門となったガユスたち新たな試練 死闘の果てに、ガユスとギギナのアシュレイ・ブフ&ソレル咒式士事務所は、ついにエリダナの守護者である七門に就任した。大手となった彼らの前に、いくつもの事件が立ちはだかるーー。 ルルの執刀医の一人・カンデオコマスからの依頼は、名門フォーハウト家の13歳の少女の不可解な死の真相解明。富豪のマーコート家で娘が9歳を迎えると必ず殺しに現れる、黒い霧と二百数十年、十世代以上も続く呪い。復讐者ハンハットが杖をついて進む。暴かれるのは、怪物や悪魔ではなく、人の欲望と邪悪が悲劇と惨劇を引き起こし、連鎖させ拡大していく事実。そして、事務所内部に潜む内通者<猫目>との対決が迫る。魔女ニドヴォルクがもたらした<宙界の瞳>の謎に、彼らはいかなる決断を下すのか。 アニメ化企画進行中! 待望の『されど罪人は竜と踊る』最新作は、エリダナ七門となったガユスとギギナたち事務所の戦いの日々と、新たなる試練を描いたオール書き下ろしの短編集! 2017/02/17 発売
<宙界の瞳>を求めてガユスとギギナ二人旅 ガユスとギギナはエリダナの事務所を離れ、ニドヴォルクが示した<宙界の瞳>を求めて旅路を続けていく。二人はついにルゲニア共和国に到達。英雄たちによって独裁政権が倒れ、新政府の投票を待つ国家で<宙界の瞳>を廻る探索行が開始される。ルゲニアの新元首の席を求めて、かつての革命の英雄たちが争い、惨禍を生む。 一方、ネデンシア人民共和国では謎の流星が落下。流星は形を持った厄災へと姿を変え、国家を未曾有の危機に陥れる。対するは、世界最強ミルメオン。焦土となったデバラズ平原で超咒式士同士が激突する。その頃、エリダナでは七門同士の陰惨な戦いが開始されていたーー。ウコウト大陸各地で同時進行する、崩壊への序曲。人々の選択はどこへ向かうのか。 TBS、BS-TBSにて10月よりTVアニメ放送開始! 放送直前に「され竜」最新書き下ろし長編が到着! 原点回帰のガユスとギギナ二人旅。暗躍から表舞台へと現れる<踊る夜>たち。そして、ついにミルメオン動く! 2017/09/20 発売
「され竜」初の公式アンソロジー 2018年4月からのTVアニメ放送を控えている『されど罪人は竜と踊る』より、初の公式アンソロジー短編集となる『されど罪人は竜と踊る オルケストラ』が刊行。独自の作風で作家生活15周年を迎える浅井ラボのもと、「され竜」を愛する作家、漫画家、イラストレーターたちが集結。奇想と笑い、恐怖と快楽、平行世界や本編の裏側にあったもうひとつの結末を描く、七つの変奏曲を収めた公式短編集をご堪能あれ。 ■参加作家 カルロ・ゼン 『幼女戦記』、榊 一郎 『アウトブレイク・カンパニー』、高殿 円 『上流階級 富久丸百貨店外商部』、長月達平 『Re:ゼロから始める異世界生活』、望 公太 『異能力バトルは日常系のなかで』、ベニー松山 小説ウィザードリィシリーズ『隣り合わせの灰と青春』)、三雲岳斗 『ストライク・ザ・ブラッド』 ■参加漫画家・イラストレーター 大川ぶくぶ、楓 右手、ざいん、しのぎ、篠月しのぶ、隅ジダオ、ミトガワワタル、山本ヤマト (50音順敬称略) 2018/01/18 発売
進軍を開始する竜族。鳴動する世界 ルゲニアによる敗戦から、ガユスとギギナはエリダナに帰還。敗戦の最中で手に入れた、聖ハウラン派の研究結果とイーゴン異録の調査だけが生き残る道となる。そしてエリダナでは勢力再編が行われる。 一方、モルディーン枢機卿長は、翼将を従えて聖地アルソークに向かう。対するはラペトデス七都市同盟の七英雄。両者の機密会談の行方が世界の命運を握る。 北方の地では<大禍つ式>の両巨頭が現れ、<古き巨人>の鉄王も呼応する。竜族最強硬派である<黒竜派>が進軍を開始する。竜族を率いる巨竜が顕現するとき、大陸諸国家が鳴動する。 <踊る夜>が暗躍し、ワーリャスフの計画が姿を現す。<宙界の瞳>を廻る争いは、ついに戦端を開く。 TBS、BS-TBSにて4月よりTVアニメ放送開始! 放送直前に「され竜」最新書き下ろし長編が到着! <宙界の瞳>を廻る争いの激化により世界に拡がる不穏な空気。巨大な戦いを前に、ラルゴンキン事務所に共闘を持ちかけるガユス。モルディーン枢機卿長と翼将たちも動く! 2018/03/20 発売
最終部突入!!史上最悪の戦争へ!! 浅井ラボが紡いだ巨大な物語「されど罪人は竜と踊る」シリーズが4年ぶりの再開とともに、最終部の開幕を告げる。怒涛の3か月連続刊行!! 復活を遂げたアブソリエル帝国を率いる皇帝イチェードは〈踊る夜〉の仲介によって〈龍〉を使い、再征服戦争を遂行していく。 ガユスは、許し難き兄ユシスとの対決から、深く懊悩する。迫ってくるイチェード親衛隊。劣勢のなかで、意外な同盟が成立。そして法院は禁じられた切り札を示す。 背信と激震が連鎖する世界で、ついに神聖イージェス教国が本格侵攻を開始。迎撃する各国とツェベルン龍皇国北方軍は苦戦。対抗できるのは十二翼将筆頭代理、バロメロオ公爵と人形兵団のみ! 2023/01/18 発売
アブソリエル帝国編、ここに完結! ガユスとギギナは皇宮へと侵入。皇帝イチェードを護る親衛隊との激戦。暗躍していた〈大禍つ式〉の侯爵と大伯爵との死闘。死孔雀によるもっとも恐ろしい咒式が発動し、さまよえる迷宮で人々は絶命していく。 大陸各地でも運命の一戦が開始され、翼将筆頭代理となったバロメロオは、北方戦線の崩壊を防ぐ撤退戦を続ける。最強にして覚者にして救世主、ミルメオンが出陣。ついに姿を現す、ガユスたちの間に潜む裏切り者の正体。それぞれの癒しえぬ傷跡はどこへと向かい、赦されるのか。後アブソリエル帝国編、ここに完結。 2023/02/17 発売