出版社 : KADOKAWA
「汝の名は『秋』、夏に続く者」-- かつて、神々たる四季は人間の一部に自らの力を与えた。春夏秋冬の季節を顕現する者は“四季の代行者”と呼ばれ、権能を得た者達は、人の身でありながら季節そのもの、つまり現人神となった。 時は移り変わり黎明二十一年仲春。 大和国の秋の代行者、祝月撫子は春を満喫していた。傍らに控えるのは護衛犬の花桐、侍女頭の真葛美夜日、若き側近の白萩今宵。そして撫子の初恋の人であり、代行者護衛官でもある阿左美竜胆の姿があった。彼らの和やかな日々は、ある外交問題によって突如霧散していく。 彼の国の名は橋国。海を挟み、大和から遠く離れた場所にある異郷の地。 陰謀蠢く橋国からの要求は、秋陣営をかつてない窮地へと追い込んでいく……。
「きっと、貴方に恋をする為にーー」 異国の地にて勃発した神を巡る大事件。それは二つの国の『秋』を波乱と混沌の渦に呑み込んでいった。 大和の秋である祝月撫子。橋国佳州の秋であるリアム。幼き秋達は運命に翻弄されていく。と同時に、容赦なく訪れる理不尽な暴力に対し、座して待つことを良しとしない者達が奮起していた。 冬の代行者、寒椿狼星。 夏の代行者、葉桜瑠璃。 さらには、大和からの随行陣や橋国佳州の四季の代行者も加わり、事件は国家をも巻き込む事態へと発展していく。 やがて明らかになる、巨悪の存在。 撫子の護衛官、阿左美竜胆は主を救う為に戦場を駆け抜ける。 少女の愛と罪を巡る物語の答えは如何に。
とある病により、身体の成長が止まったまま眠り続けることになった高校生・東雲結弦。 七年経ってようやく目を覚ました彼が直面したのは、自身を置いて成長した周囲の姿だった。 両片思いだった幼馴染・天河千惺は七歳年上の教師へ。 子供だと思っていた妹分・天河希空は同い年のクラスメイトに。 七年という長い時間は結弦と千惺を遠く隔て、叶わぬ初恋を胸に抱き二人を見ていることしかできなかった希空にチャンスを与え…… 「わたしは兄さんのことが世界で一番好きです」 美しく成長した希空の告白をきっかけに、止まっていた三人の関係が形を変えて再び動き出す。 「たとえ、先生になってでも、あなたと一緒に高校生活を最後まで過ごしてみたかった。今度は一緒に卒業しましょう。ね、ユヅくん」 「兄さん、今はわたしがあなたと同い年の女の子なんだよ。姉さんを見るそのまなざしと同じ温度で、今のわたしをちゃんと見てよ」 これは、三角の形をした星のような恋の話。 プロローグ あの星に、わたしの指は届かない。 第一話 兄さんが好きなの、と彼女は言った。 第二話 遠くの惺と近くの空と 第三話 私の絶望でこのまま世界が壊れてしまえばいいのに 第四話 今、恋をしている。 エピローグ 始まりを告げる鐘の音
歯車体系の開発、それを応用した「一般人にも扱える魔導具」の製作、さらに《白樹》のアジトを叩き彼らの企みを未然に防ぐ活躍ーー。様々な功績を上げ続けるアインに学位を授与すべきという話が持ち上がる。 乗り気ではないアインとは対照的に、認められたことを喜ぶシャノン。 そんな彼女に押し負ける形で因縁の相手・総魔大臣ゴルベルドとの面会に向かったアインは、彼からシャノン出生に関わる秘密を聞かされる。 ゴルベルドの双子の弟にして、忌み子として幽閉されながら魔法界に反旗を翻した男・ガルヴェーザ。彼に見つからないよう名を変え孤児院に預けられたゴルベルドの娘、それがシャノンなのだという……。 娘を返してほしいと告げるゴルベルドに対し、アインの決断はーー?
ついに春太と別れ、“妹”になることを決めた晶穂。 一方、中学卒業を区切りに、雪季が妹を卒業し、家を出ていく日も近づいてきて……。 俺たちは家族や恋愛や友情に迷い悩み、これからも色んなことが起きるだろう。 けど、確かに言えることがあるならーーやっぱり妹は一番カワイイ! 妹と“絶対に”結ばれるラブコメ、シリーズ完結!
「先生の食事、これからは俺が作りますよ」 アタシ、天条レイユは高校の先生をしている。お隣さんにおすそわけをしたら、相手はなんと教え子の錦悠凪くんだった!! この事実がバレたら学校をクビになるかも!? アタシたちは秘密を守るために「隣人協定」を結ぶ。お互いひとり暮らしだから困った時は助け合う──つもりがアタシの方が胃袋を掴まれちゃった。助けるはずが、どんどん甘えさせられて骨抜きに。もう君がいないとダメになる。 ダメよ、天条レイユ。彼は教え子、恋をしてはいけない相手なのに! 近づいたり離れたり──二人の恋は波のように曖昧に揺れる。 先生と生徒の近すぎる秘密の青春ラブコメ、ここに開幕!!
新世界『無何有鏡(ザナドゥ)』。この混沌に包まれた楽園を進む、2つの影があった。 その正体は『炎髪灼眼の討ち手』シャナ、そして『廻世の行者』坂井悠二。二人はこの新世界に秩序をもたらすため、今なお戦い続けていたーー。 「なにもかも、先は長いな。道も、険しい。でも、長く進むに、値する道だ」 本編完結後、新たな世界へと旅立ったシャナと悠二の足跡を描く『アンフィシアター』『クイディティ』、そして掌編小説3編に加えて、書き下ろしの新作小説2編を収録。 11年の時を経て紡がれる、新たなるシャナの伝説を、ここに。
「キミ、ボクと番〈つがい〉にならない?」 「あなたのことは嫌いではありませんが、求婚はお断りします」 人と魔族の戦争終結の後、人類は後継育成のための魔道具『ギア』を用いて勇者学校を設立していた。勇者に憧れる魔族の娘ルチカは、そこに入学しようと訪れた都で、魔王を倒した勇者の娘、レオニーと出会う。 彼女を好ましく思ったルチカは、試験の最中にもかかわらず彼女に結婚を申し込む。すげなく却下されてしまうが、ルチカはめげることなく勇者を目指し学校に通い、レオニーとも更に親密になろうと迫りーー。 ワケあり少女たちのガールミーツガール学園ファンタジー、堂々開幕!
体育館の二階で出会って、美人だなーとは思っていた。同時にやつは、わたしの三倍ぐらい不良だなとも。 本人の柔らかい印象のせいだった気がする。最初に名前を聞いて、浮かんだ名前はひらがなだった。 卓球場から、マンションまで。女子高生からOLまで。サボり仲間から、恋人まで。長いようで短い二人の時間。そのこぼれ話を拾った書き下ろし多数の短編集。 同棲直前、安達母への挨拶の日を綴った中編『そして……』も収録。
「おかえり。仕事疲れたでしょ」 「うん。あ、でもしまむらの顔見たら疲れが吹っ飛んだ……みたいな……」 「ほーう。じゃ、元気なとこ見せて」 「え……。げ、げんきー」 こんな調子で、私たちはずっと続いていくんだろうなあ。たぶんおばあちゃんになっても。ひょっとすると三千七百年くらい経っても。 『安達としまむら』BD/DVD特典小説、イラスト付きで待望の文庫化!
“もしも”をテーマに『SAO』の世界を自由に描く公式アンソロジー小説! 『ガンゲイル・オンライン』や『クローバーズ・リグレット』だけじゃない! 『魔法科高校の劣等生』×『SAO』の幻のコラボ掌編も収録! グルメあり、ゾンビやアンデッドあり、そしてキリトが本編より三歳年下だったらまで!? IFだからこそできる豪華な一冊! ▼参加クリエイター陣はこちら▼ 時雨沢恵一×黒星紅白、香坂マト×あるみっく、佐島 勤×石田可奈、周藤 蓮×星河シワス、渡瀬草一郎×ぎん太、高野小鹿×rin、牧野圭祐×かれい、Y.A×長浜めぐみ、川原 礫×abec
ミスコンで『ミス・ミューズ』代表を勝ち取った燈子と優は互いの気持ちをはっきりと意識するようになった。優は燈子をデートに誘い告白を決意する。しかし、デート直前に燈子の元カレ鴨倉に絡まれ、燈子の初恋の人について吹き込んできて!? 鴨倉のせいで妙にぎくしゃくしてしまった2人はサークルのイツメンと沖縄旅行に。そこになぜかカレンと明華もついてきて仲直りしたい2人はますますひっかき回されてしまい!? やっと自分たちの気持ちに素直になろうとしたのに、周りがそれを許してくれない! 優は燈子に告白できるのか! NTRから始まったリベンジラブコメついにフィナーレ!
俺はファンタジー小説の悪役貴族・ルークに転生した。 手練れの教師にも圧勝する学年最強のルークは、上級生のポルポンに序列戦を挑まれるもーー完膚なきまでに打倒。 しかし彼はこの王国の第二王子だった! 王位への執念から俺に魔法指南を乞うポルポンだが、 「私は、ルークの『駒』になったから教えてもらえたんだよ」 ミアの余計な一言で、駒になるとまで言い始め!? 胃が痛い俺〈ルーク〉を嘲笑うように、改変は加速する。 ルーク暗殺計画に学園存続の危機、氷竜襲来ーーそれがアベル〈主人公〉の宿命だろうと、俺はただ最強を求め、目の前の強敵をねじ伏せるのみ!! ……なのになぜ領民に慕われ、英雄扱いされるんだ!?
『クラスで二番目に可愛い』朝凪海と俺・前原真樹は、ゴールデンウィークを前に“恋人旅行”について思いを巡らせていた。 とはいえ高校生同士、まだ二人きりは認めてもらえないけどーー海のご両親から提案が。 温泉街にある実家への里帰りに、俺も同行することに! 海と付き合い始めてもうすぐ半年、恋人としては順調のはず……そろそろ、もう一歩踏み込んだ関係になっていいのでは? 悶々とした感情を抱えるなか、二人きりの温泉街散歩に川遊び、そして混浴露天風呂とドキドキが止まらない!? その一方で海の兄・陸さんの様子が妙におかしい。幼馴染・雫さんとの再会に、思うところがあるようで……?
真由と彩華の間で始まった『どちらが悠太と距離を縮められるか』という勝負。 その効力が切れた午前零時ーー「悠太。あんたが好きよ。愛してる」彩華は悠太にキスをした。 答えを逡巡する悠太に、学祭が終わったら返事が欲しいと言った彩華。 必ず返事をすると約束した悠太にとって、その期間は二人に抱く感情を整理する時間になるはずが…… 「先輩の中のミスコンを良い思い出に変えてあげます!」 真由がミスコンに出場することを知り、しかもその運営には彩華の姿が!? それぞれの想いに感化され、悠太も運営に携わることになりーー。 誰かを選ぶ、それは幸せの形を選ぶこと。悠太の答えは!
高校に潜入中の暗殺者・猫丸がようやく高校生活に順応し始めた頃。 『紅竜(レッドドラゴン)』を自称する竜姫紅音は今日も不敵に微笑む。 「フフッ、遂にこの時が来たか……『終末を告げる戦い -ラグナロクー』が!」 「ラグナロクだと……!?」(※いえ、ただの体育祭です) 二人三脚のペアを組むことになった2人だったが、人並外れて運動音痴の紅音の姿を間近で見ているうちに、猫丸は次第に紅音の正体を疑い始めて……。 もしかして、彼女は自分と同じ『殺し屋』ではないのかもしれない。 でもこの心をざわつかせる特殊な能力<ちから>は計り知れなくてーー! 中二病と暗殺者。 違う世界だけど同じ「闇の住人」たちは、ますます惹かれあう!
大学近くで一人暮らしを始めて3ヶ月。 その部屋にはーー文芸サークルの清楚系美少女・西園寺春香が常に入り浸っていた。 その可憐な見た目とは裏腹に、お酒に依存する彼女にとって、深酒で寝坊しても講義に間に合うこの部屋は都合が良いらしい。 「襲えるなら襲ってくればいい。でも君、ボクをどうこうするつもりはないだろ?」 と、朝も無防備な下着姿を晒しながら安心しきっている。 「ちょっとぐらいなら相手するよ?」 なんて挑発もしてきてーー。 さらに、彼女のほかにも大学でも有名なS級美少女たちが理由をつけては部屋に転がり込んできてーー!? 彼女が依存してきたものは、彼と過ごす中で形を変えるーー。
体育祭の騒ぎも落ち着き、夏休みが迫る頃。ひなみに怪しい影が迫ろうとしていた。 SNSでストーカーらしき人物を見つけた涼は、彼女を蔭からこっそり守る……はずだったのに。 古井さんや友里も加わって、休日のショッピングモールで一緒に映画を見ることになったり、さらには一緒に一泊二日の旅行まで!? 美少女たちと過ごす夏休みは騒がしくて楽しくて、ひなみの笑顔を見ていると、涼の心も妙にざわついてしまう。 そんな中、ひなみと涼にストーカーの危機が訪れるーー! 「あなたが私を助けたヒーローですか?」 お人好しヒーローの学園ラブコメ、堂々完結!
魔王が蔓延るファンタジー世界。恐怖に支配された人々。 そんな中、世界に平和をもたらす存在がいた。 歴代の勇者の中でも『最強』と呼ばれるにふさわしい存在ーーそう、俺だ。 しかし、次々現れる魔王を作業ゲー感覚で倒しているうちにーー飽きた。日常が恋しくなった。 そこで、後継者を育てるべく『君には才能がある』と適当に弟子候補を集めた --はずだったのだが、なんか才能が目覚めて各地で大活躍したらしい。 そのたびにキラキラした眼で『流石です、勇者様! こうなることがわかっていたんですね!』って……「もちろん、当然だ」 最強勇者は師匠としても超一流!? 異世界爽快ファンタジー!