制作・出演 : ウィリー・ジョーンズ3世
マリリンは西海岸で活動するポップス系シンガーだが、ニューヨーク初録音の本作は、サイラス・チェスナットやケン・ペプロフスキーらと共演した正統派のジャズ・ヴォーカル作品。しっとりとした味わいが魅力。「キャラバン」ではアップ・テンポの熱唱を披露する。
実力派ジャズ・シンガー、カート・エリングの久々のアルバムはコンコード移籍第1弾。スタンダード・ソングのほかに、ジャズメンの曲や演奏に歌詞を付けて歌ったり、詩人の詩に曲を付けて歌ったり、エリングらしさを発揮。全体的にはメロウでリラックスした仕上がり。
グラミー賞にもノミネートされた注目の女性シンガーの、ピアノとのデュオ作。“歌”の何たるかを知り尽くした老練な名手の絶妙なピアノ伴奏に触発されながら、ニュアンス豊かな歌声で、“歌”のドラマ性を見事に表現。熟成された歌声の魅力をじっくりと味わえる逸品。★
2005年は作曲家ハロルド・アーレンの生誕100周年。本作はメイバーンからの提案で生まれたアーレン曲集である。スタンダードの名曲の数々がメイバーンの強烈な個性、独特のダイナミックなピアノ・スタイルで演奏されていて、どの演奏にも彼の熱いハートがはじけている。
制作・出演
ウィリー・ジョーンズ3世 / キース・アンダーソン / ザ・RHファクター / チャールス・マクキャンベル / ボビー・スパークス / ルネー・ヌーヴィル / レジー・ワシントン / ロイ・ハーグローヴ現役最重要ジャズ・トランペッター、ロイ・ハーグローヴによる、ブラック・ミュージックとの垣根を取り払うユニットでの3作目。最先端のヒップホップ感覚を重視しつつ、あくまで生のグルーヴにこだわる姿勢がジャズだ。(9)にディアンジェロがゲスト参加。
制作・出演
ウィリー・ジョーンズ3世 / ザ・ロイ・ハーグローヴ・クインテット / ジャスティン・ロビンソン / スライド・ハンプトン / ドゥエイン・バーノ / ロイ・ハーグローヴ / ロニー・マシューズ制作・出演
ウィリー・ジョーンズ3世 / ジェラルド・クレイトン / ジェームス・ムーディ / ジョン・クレイトン / ジョー・ラバーバラ / タミール・ヘンデルマン / チャック・バーグホファー / ロバータ・ガンバリーニイタリアのトリノ出身、98年前からアメリカに拠点を移して活動する女性シンガーのデビュー盤。張りとツヤ、コクと甘味の溶け合ったヴォーカルはすでに完成の域。(4)でのスティットやガレスピー、ロリンズのソロをなぞるようなスキャットがなんとも痛快。
自作3曲以外はリー・モーガンがらみの曲を演奏しているワン・ホーン・カルテット作。バックは通常のピアノ・トリオではなく、オルガン奏者サム・ヤエルとギターのピーター・バーンスタイン&ドラマーという意表をついたトリオ。小気味のいい新感覚のハード・バップ。
90年にモンク・コンペで優勝し92年に初作品を発表。以来、随所で活躍しながら7年半も自作を出さなかったとは。まさに待望の第2作だが、気負いも衒いもない直球勝負の演奏で、自由な日常感を発散。クリフォード・ブラウン追悼の趣旨にも恥じない快作。