制作・出演 : フィルハーモニア管弦楽団
泣きたい時に聴きたいクラシックの名曲を集めたコンピ・アルバム。ベートーヴェン「月光」やショパン「別れの曲」などのほか、『羊たちの沈黙』『タイタニック』といった映画のハイライト・シーンで流れる有名曲も多数収録。
稀代のホルン奏者、ブレインのR.シュトラウスのホルン協奏曲にヒンデミットを加えた一枚。1958年に自動車事故のため36歳で死去したブレインは、表現力を飛躍的に拡大した天才的な奏者だった。録音は古くとも、いまだに高評価が与えられている名盤だ。
制作・出演
イサーク・アルベニス / ウィリアム・グッドチャイルド / クリスティーン・ペンドリル / ジョン・ウィリアムス / ジョン・エスリッジ / セビリャ・シンフォニカ管弦楽団 / ティモシー・ケイン / フィルハーモニア管弦楽団 / ルイ・フレモー映画音楽や編曲ものも含めてバラエティに配慮しつつ、ギターの魅力を凝縮する名だたる名品を集めた選曲。端正だが勘所ではシャープに切れ込んでトキメキを作るワザの見事さ。ウィリアムスの柔軟で幅広いウデとセンスを網羅した、まさにグレイトなベスト盤だ。
『ぐっすり眠れる』シリーズのモーツァルト編。一日の疲れを癒して眠りを誘う優しい楽曲を収録。アシュケナージやドホナーニらの指揮にフィルハーモニア管弦楽団などによる一流の演奏を揃えた、文句なしに楽しめる一枚。犬の寝顔のジャケットにも注目。
フルトヴェングラーが得意としたワーグナーの、第2次大戦後の比較的録音のいい演奏をまとめた作品。最後の録音となった「ワルキューレの騎行」はもちろん、フラグスタートによる「愛の死」も絶品だ。
2009年が生誕100年にあたるシモン・ゴールドベルクが42歳のときに残したモーツァルトのヴァイオリン協奏曲集。気高く純粋なモーツァルト演奏。ゴールドベルクの表現は、優美さやエレガントさには傾かず、高貴で厳しく、明快な力強さで貫かれている。
制作・出演
A.N.オーサー / シモン・ゴールドベルク / ジェラルド・ムーア / パウル・ヒンデミット / フィルハーモニア管弦楽団 / フレデリック・リドル / リリー・クラウス / ワルター・ジュスキント晩年は日本に住んでいたゴールドベルクの遺産。ベルリン・フィル時代の弦楽四重奏が初発売だが、残りは既存の音源である。彼ほど端整なヴァイオリンを弾いた人は希有で、その清らかさは聴きこめば味わいがいっそう増す。最晩年の録音も今となっては貴重。
制作・出演
クリスティーナ・オルティス / サン=サーンス / シャルル・デュトワ / パスカル・ロジェ / ピーター・ハーフォード / フィルハーモニア管弦楽団 / モントリオール交響楽団 / ロンドン・シンフォニエッタサン=サーンスのもっとも有名な3つの管弦楽曲を収めたアルバム。フランス音楽を得意とするデュトワが、モントリオール響など3つのオーケストラを振り、それぞれの美点を引き出した色彩豊かな演奏となっている。
卓抜した歌唱テクニックと表現力で20世紀後半を代表するソプラノ、カラスの絶頂期の声を記録した名盤。マクベス夫人やエリザベッタ、エルヴィラらの深い心理描写と劇的な歌唱を聴けば、彼女の天才ぶりが実感できる。
発売元
ユニバーサルミュージック当時14歳だった、サラ・チャンの4作目のアルバム。並外れた集中力と多彩な表情、そしてロマンティックな表現力で、一流演奏家としての風格をも感じさせる。デュトワの万全のサポートも光る。
カラスが心身ともに絶頂期にあった、1954年の録音。単に美しいプッチーニのアリア集ではなく、ひとつでその女性の全人格を表現してしまうほどのスケールを持ったアリアだ。その表現力の深さと広さを実感できる一枚。
カラスの真骨頂が発揮された名盤。真価が認識された「アンナ・ボレーナ」からの20分の抜粋をはじめ、「ハムレット」や「海賊」と、カラスの迫真の表現力や演技力が凝縮されている。彼女の天才ぶりが刻まれた貴重な記録だ。