制作・出演 : ブラームス
牧歌的な晴朗さと至福の気分に満ち溢れる流麗で伸びやかな曲想が魅力的な、ブラームスの「田園交響曲」とも呼ばれる第2番。遅筆のブラームスにしては3カ月余という異例の速さで完成させた、淀みなく流れる燻し銀のような名作です。ベームとウィーン・フィルハーモニーによるロマン的な情感をたっぷりと湛えた輝かしいこの演奏は、彼の残した代表的な遺産のひとつといえるでしょう。1976年度レコード・アカデミー賞に輝いた名盤です。
男性的ともいえる雄渾な楽想とともに、限りない憧憬を秘めた第3楽章が映画音楽に使われて、より広く親しまれるようになった第3番。哀愁感や情感を存分に湛え内省的で諦観に満ちた、作曲家晩年の枯淡の境地を示す第4番。ブラームスの2曲の交響曲を収めた一枚です。ベームの入魂の指揮とウィーン・フィルハーモニーの伝統のある響きと卓越した表現力が一体化したこの演奏は、1976年度レコード・アカデミー賞を受賞しています。
ブラームスが4手のピアノ連弾用として作曲し、ドヴォルザークや自らのオーケストラ編曲版によってより広く親しまれるようになった《ハンガリー舞曲集》。この作品に触発されてドヴォルザークがやはり連弾用として作曲し、後に自ら管弦楽用に編曲した《スラヴ舞曲集》。カラヤンがドイツ・グラモフォンにステレオ録音を開始した最初期の録音で、ベルリン・フィルハーモニーを見事にドライヴした熱気溢れる演奏を繰り広げています。?
従来のピアノ協奏曲とは一線を画した「ピアノ付き交響曲」といった趣の、気宇広大ともいえるスケールのブラームスの第1番。抑制された沈鬱感が横溢する晦渋さを湛えたこの作品で、今は亡き名ピアニストのギレリスと名指揮者ヨッフムががっぷりと四つに組んだ演奏を展開しています。ギレリスの協奏曲録音のなかで最も重要な位置を占める名盤の誉れ高い録音であり、ヨッフムとベルリン・フィルハーモニーの純ドイツ的な響きも聴きものです。
制作・出演
アマデウス弦楽四重奏団 / ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / オイゲン・ヨッフム / カール・ライスター / ジークムント・ニッセル / ナタン・ミルシテイン / ノーバート・ブレイニン / ピーター・シドロフ / ブラームスブラームスの他の協奏曲と同様、技巧的に至難で内容的に渋いにもかかわらず精神的に極めて充実した雄渾な作品として知られる、ロマン派屈指のヴァイオリン協奏曲。楽器特有の音色を巧みに生かして、作曲家晩年の独特の寂寥感を見事に表出したクラリネット五重奏曲。完璧な技巧と磨き抜かれた音色を存分に発揮したミルシテインと、音楽性溢れる感性豊かなライスターの独奏による、至上の演奏で収めた珠玉のブラームス・アルバムです。
制作・出演
アマデウス弦楽四重奏団 / ウィリアム・プリース / ジークムント・ニッセル / セシル・アロノヴィッツ / ノーバート・ブレイニン / ピーター・シドロフ / ブラームス / マーティン・ロヴェット堅固な書法のなかに若き作曲家の情熱と瑞々しい感性が伸びやかな旋律によって歌われる、ロマン的雰囲気が横溢する第1番。円熟味を加え音楽的にもさらに充実した、深いニュアンスに満ちた情感が支配する第2番。ブラームスの2曲の弦楽六重奏曲を、アマデウス弦楽四重奏団にヴィオラのアロノヴィツとチェロのプリースが加わった定評のある演奏で収録しています。ブラームスの室内楽の魅力をあますところなく伝えてくれるアルバムです。
南国的な明るい雰囲気と作曲家特有のメランコリックな情緒が美しく融合した第1番。気品ある抒情的な旋律に満ちた、充実した作風を示す親しみやすい第2番。重厚で内省的な側面が色濃く表出された、老境の寂寥感を滲ませた第3番。ブラームスの3曲のヴァイオリン・ソナタを収めた一枚です。無類のセンスとテクニックによって名器を楽々と操るズーカーマンと、バレンボイムの音楽的構造を見事に際立たせた知的なピアノによる演奏です。
ホルンのロマン性豊かな音色を存分に生かした、第3楽章は死せる母に対する悲歌といわれるホルン三重奏曲。クラリネットとチェロの調和の取れた融合から生み出される、幾分翳りを帯びたロマン的情緒が漂うクラリネット三重奏曲。ブラームスの2曲のトリオを収録しています。エッシェンバッハを核に、ザイフェルト、ライスター、ドロルツ、ドンデラーといった錚々たる演奏家が顔を揃え、ブラームスの世界を美しく表現しています。
最高の音で楽しむために!