制作・出演 : マーラー
ジンマン&チューリヒ・トーンハレ管が番号順に録音してきたマーラー交響曲全集が第10番に到達。ただし、よく演奏されるクック版ではなく、編曲者の自由度が比較的高いカーペンター版(83年初演)が用いられている。非常に明晰で洗練された演奏が繰り広げられている。
制作・出演
イヴリン・リアー / エリザベート・ゼーダーシュトレーム / エルンスト・ヘフリガー / グレース・ホフマン / ゲルト・ニーンシュテット / ピエール・ブーレーズ / マーラー / ロンドン交響楽団 / ロンドン交響楽団合唱団1970年代にソニー・クラシカルに残したブーレーズのマーラー録音のすべてをまとめている。マーラー初録音となった「嘆きの歌」をはじめ、後年のブーレーズとは違った切れ味鋭い刺激に満ちたマーラーが聴ける。
フィッシャー=ディースカウにとって、「さすらう若人の歌」と「亡き子をしのぶ歌」はフルトヴェングラーとの名演以来の再録となる。彼の全盛期の録音だけあって、細部に至るまで入念に練り上げられており、見事としか言いようがない。
生誕150年記念のベスト盤。交響曲の聴きどころはもちろん、交響曲理解に欠かせない歌曲やピアノ四重奏、バッハの曲への編曲など珍しい曲も含んだ、まさにベスト・オブ・ベストな内容となっている。
90年にテンシュテットがシカゴ交響楽団に客演した際のマーラーの「巨人」をHQCD化。最晩年のテンシュテットの指揮に、オーケストラが全身全霊の演奏で応えた名演だ。
テンシュテットが病を克服し、復活を果たした88年のコンサートの録音をHQCD化。ロンドン・フィルとのマーラーの交響曲第5番を収める。類のない美しさに満ちた「アダージェット」ほか、あふれる熱気と雄大なスケールを持った名演が繰り広げられている。
テンシュテットの遺産とも言える91年の奇跡的なライヴ演奏をHQCD化。ロンドン・フィルとのマーラーの交響曲第6番「悲劇的」を収める。テンシュテットの最晩年にして漲る迫力の演奏は圧巻だ。
テンシュテット指揮、ロンドン・フィル演奏によるマーラーの交響曲第7番をHQCD化。スコアに対する客観的なアプローチを基盤としているテンシュテットだが、豊かな音楽性も影を潜めおらず、近代的な概念の中で後期ロマン派的音楽を見事に表現している。
テンシュテット指揮による、マーラーの交響曲をHQCD化。マーラーの音楽が持つ美しさや悲しみなど、あらゆる要素を徹底的に追求したテンシュテットならではの表現による「大地の歌」を収める。
発売元
キングレコード株式会社大フィル創立40周年を記念しての大阪ザ・シンフォニーホールでのライヴ盤。壮大さを前面に押し出した振り幅の激しい表現で、壮麗な音の建築物ともいうべきマーラーの大曲をみごとに歌い上げている。クライマックスでの高揚感は聴きもの。
第190回定期演奏会の模様を収録。同曲3回目の演奏となるが、同年4月14日に行なった東京響との演奏が最後となったため、大阪フィルとはこれが最後の演奏となった。分厚い低弦をうねらせる、朝比奈だけが表現できる独自の世界観がここに。
朝比奈としては8、9番に次ぐマーラー第3作、そして「大地の歌」としては日本人初の録音。この曲を歌える日本人歌手の出現を待って実現したもので、長年温めてきた作品への愛情がストレートに伝わってくる。
制作・出演
ウェストミンスター合唱団 / クリスタ・ルートヴィヒ / ザ・ニューヨーク・フィルハーモニック / バーバラ・ヘンドリックス / マーラー / ヨセフ・フルマーフェルト / レナード・バーンスタイン第2番はマーラーの声楽付き交響曲の第1作で、作曲家としての出世作となった曲でもある。生と死をテーマに、対照的な2つの感情、意識が交錯する。バーンスタイン独擅場の気宇壮大な物語が展開する。
制作・出演
クリスタ・ルートヴィヒ / ザ・ニューヨーク・フィルハーモニック / ジェイムズ・マッカーシー / ニューヨーク・コラール・アーティスツ / フリードリヒ・ニーチェ / ブルックリン少年合唱団 / マーラー / ヨセフ・フルマーフェルト / レナード・バーンスタイン声楽付きの大編成の交響曲で、自然との交感をテーマとしている。バーンスタインがマーラーゆかりのオーケストラと成しとげた2度目の交響曲全集からの1枚で、レコード・アカデミー賞を受賞している。
この第6番は、古典的な形式をもつ一方、象徴的な意味を持たせた打楽器の使い方や後期ロマン派ならではの書法など、古典性とロマン性とが一体となっている。バーンスタインの深い情感に満ちた演奏が展開する。
第7番は第6番と並行して書かれ、特徴的な楽器編成やモティーフ、アイディアなどの共通点もあるが、全体としては対照的な曲となっている。バーンスタイン2度目の全集からの1枚で、円熟の演奏が繰り広げられている。
制作・出演
アグネス・バルツァ / ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / ケネス・リーゲル / ゲルティ・ツォイマー / ジュディス・ブレゲン / トゥルデリーゼ・シュミット / マーガレット・プライス / マーラー / レナード・バーンスタイン第8番は生前に演奏された最後の作品で、巨大な編成を持ち、2部からなるカンタータのような交響曲である。バーンスタインのマーラーへの深く強い共感に満ちた名演であり、深い感動に導かれる演奏だ。