制作・出演 : メガデス
ファンから評判も高い12枚目のアルバム。初期に通じる知的とも言える構築性を持ちながら、エッジの利いたバンド・サウンドや新加入したギタリストとのバトル・プレイなど、誰もが待ち望んだメガデス像がここにある。まさに快作だ。裏ジャケのデイヴ・ムステイン(vo,g)も勇ましい。★
メガデスが2005年に行なったアルゼンチン・ブエノスアイレスでの公演を収録したライヴ盤。アルバム『ザ・システム・ハズ・フェイルド』収録曲を中心に、過去の名曲も多数プレイされている。
レーベル移籍後の第1弾。メンバーも一新して制作されているが、80年代後期に通じるアプローチも展開される。印象的メロディと知的なまでに入り組んだリフとアレンジの融合は、まさにメガデスにしか成し得ないもの。彼らの神髄がここにある。★
デイヴ・ムステインとファン投票によって選曲された2005年発表のベスト盤。映画用に書き下した「アングリー・アゲイン」のほか、新旧の代表曲をバランス良くセレクト。メタリカにはない独特のリフと、デイヴの媚びない力強いヴォーカルが魅力。
復活メガデスというより、メガデス名義のデイヴ・ムスティンのアルバムだろう。だが昔からデイヴ=メガデスであるから、音が様変わりしたわけではない。ワンマン体制に戻って自身のアイデンティティを貫くことで、トゲのある知性が形になった。
2002年4月に謎を孕んだまま解散を宣言したアメリカ産メタル・バンドの近作2枚からのセレクト+未発表ライヴ音源で構成された変則企画アルバム。どう考えても契約満了のためのリリースだが、意味深なアルバム・タイトルにファンは気が気じゃないかも?
スラッシュの象徴からメロディアス志向へと移行、今や貫禄十分な彼らの最新2枚組ライヴ。さすがに初期のようなラフさは望むべくもないが、起伏の富んだ曲構成の“間”に注ぎ込まれるスリルは天下逸品。臨場感に長けたライヴとしてお薦め。
解散が決まったスラッシュ・メタルの巨頭、メガデスのデビュー作のリマスター盤。攻撃性あふれる鋭いリフの応酬が今となっては懐かしくもある。ボーナス・トラックとして追加収録されたデモ・ヴァージョンの3曲は荒々しさが生々しく、一聴の価値あり。
待望のベスト・アルバムがいよいよ完成。とくに注目したいのは同時収録の新曲2曲。デビュー当時に強く押し出していた、スピード感、社会性、攻撃性の復活を感じさせる仕上がりとなっている。