制作・出演 : 小曽根真
発売元
キングレコード株式会社日本を代表するトロンボーン奏者である中川による7年ぶりのリーダー作。NYで過ごした期間も含む7年の歳月が一気に凝縮されている。曲毎に覗くクラシック、ジャズ、ソウル、フュージョンなどのあらゆる音楽性が、彼の7年間を追う旅のように、聴こえてくる。
84年にアメリカのコロンビア・レコードから発表されたデビュー・アルバム。ゲイリー・バートン(vib)のプロデュースのもと、23歳の小曽根のみずみずしい感性が最大限に引き出されている。
86年12月録音の3rdアルバム。ジョージ・ムラーツ(b)とロイ・ヘインズ(ds)という一流ジャズメンを従えたトリオ編成で、スタンダード・ナンバーを披露。1st、2ndに引き続き、プロデュースはゲイリー・バートンが担当。
86年12月録音の4thアルバム。マーク・ジョンソン(b)やピーター・アースキン(ds)ら、トップ・ジャズメンを率いた意欲作で、全曲小曽根真のオリジナルで構成されている。コンポーザーとしての才能も発揮された一枚だ。
のっけから誰もが知るナンバー。とはいえキャリア初となる完全即興のプレイだけに、あたかも1曲の中に四季があるかのよう。ソロ・ピアノ・アルバムとしては94年『ブレイクアウト』以来、実に13年ぶり。ここにきて、自分に向き合う季節がめぐってきたということか。
日本が誇る世界的ピアニストの創作の核となってきた以心伝心のトリオ、その10年の歴史を俯瞰するベスト。三位一体となったときにハプニングするエナジーは、ジャズというジャンルを超えて聴く人の精神を高揚させる。トリオの成功の秘密がここにある。
日本を代表する若手ジャズ・ギタリストへと成長した小沼ようすけの5thアルバム。パーソナル感をテーマに、アコースティック色濃い演奏を聴かせてくれる。小曽根真との共演曲も聴きものだ。
制作・出演
エリック・リード / ジェームス・ジナス / ジャッキー・テラソン / ダーレック・オールス / デイヴ・グルーシン / ハーヴィー・メイソン / ハーヴィー・メイソン・トリオズ2 / 小曽根真名ピアニストたちとの夢の競演第2弾。日本でも知らぬ人のいないピアニストたちに加え前作でジョン・ビーズリー、本作でエリック・リードといった人を紹介するあたりにハーヴィーのプロデューサーとしての慧眼を見る思いが。小曽根真の2曲参加も嬉しく、(1)が◎。
伊藤君子のアルバム録音がきっかけで、小曽根真を中心に集結したこのビッグバンド。小曽根、中川英二郎、三木俊雄らのペンによるタイトなアレンジを実力者たちが難なくさばくさまは圧巻だ。メンバーや小曽根自身にとっても新境地の発信源となり得るバンドの誕生!
デビュー20周年を記念したヴァーヴ10作目で小曽根と連携するマイトたちが参加し“秘蔵品”と銘されている。(5)のブレッカーとの激しくもソウルフルな掛け合いも聴きどころだが、(4)(10)でのチックとの共演は秀逸。最高峰のピアノ・デュオにただ魅了されるばかりである。