制作・出演 : 本田竹曠
マイ・ファニー・ヴァレンタインマイ・ファニー・ヴァレンタイン
ジャズ界を代表するピアニスト、本田竹曠のアルバム。当時ストレート・アヘッドな演奏で注目されたトリオ作で、スケールの大きい森山威男のドラム・プレイも楽しめる。
イン・ア・センチメンタル・ムードイン・ア・センチメンタル・ムード
コルトレーンで知られる冒頭曲からしてトリオのぶつかり合いに耳を奪われる。とりわけここでの森山のスピード感といったら凄い。そうかと思えば一転やさしく語りかけるようなバラード「ミスティ」が続く。曲ごとに異なるアプローチで臨んでいるかのようだが、結果的に各スタンダード曲の魅力を最大限に引き出すことに成功している。
ミスティミスティ
歌伴奏にも定評があった本田竹曠が、レコードとして初めてリリースしたジャズ・ヴォーカル・アルバム。女性ヴォーカリスト、ママーTのアルバム・デビュー作であり、ポップス、ジャズなどがバランス良く収録された良質なヴォーカル・アルバムだ。
ワッツ・ゴーイング・オンワッツ・ゴーイング・オン
かつて最も黒人的なプレイができると話題を呼んでいた本田による初期の傑作。黒人ミュージシャンも加えたリズム・セクションを得て、彼のソウルフルで強力なタッチのピアノとオルガンが水を得た魚のように暴れまくる。レパートリーも魅力的だ。
ザ・トリオザ・トリオ
ネイティヴ・サンを結成する前の本田竹曠は、エネルギッシュなメイン・ストリーム・ジャズで聴衆を湧かしていたが、その頃の1枚。「ジス・イズ・ホンダ」というアルバムとともに全国に彼のファンを作ることになった。彼の出発点に耳をかたむけてみよう。
ダウン・ストレッチダウン・ストレッチ
うねるようなベースのラインとトーンが70年代的雰囲気を醸し出すビル・エヴァンス・トリオのベーシストの初リーダー作。日本での録音で、ピアニストの本田竹曠はエヴァンスの代打というより、当時のギル・ゴールドスタイン風でエレピを弾いている。