制作・出演 : J.S.バッハ
制作・出演
J.S.バッハ / オーレル・ニコレ / ギィ・トゥーヴロン / ギュンター・シュルント / クルト・ハンケ / モーリス・ブルグ / ヨゼフ・スーク / ルツェルン弦楽合奏団 / ルドルフ・バウムガルトナー発売元
日本コロムビア株式会社スイスの名指揮者・バウムガルトナーの代表的録音として知られる名アルバム。ドイツのリヒターとも、フランスのパイヤールやレーデルとも違った、独特の温かみを持ったバッハを聴かせている。
ホープは英国の気鋭のヴァイオリニストで、バロックから現代まで広範な守備範囲を持つ。今回はバッハ。しっとりとした叙情性を漲らせた濃厚な演奏である。古楽器による昨今のスリムな演奏とは対極にある豊艶な表現。現代に渇望される演奏ではなかろうか。
ケンプ9枚目のCDは、初のバッハ。歴史的奏法にはこだわらず、繊細なロマンティシズムが息づく明澄なパルティータを繰り広げている。拮抗する旋律が醸すフーガの内的緊張感やアルマンドなどでの夢幻的な余韻など、随所に彼の音楽的霊感が冴え渡る。
一大ブームを巻き起こしていたころの録音。屈託なく伸びやかにバッハと向き合った、ブーニンの特性がよく出た演奏だ。きわめてピアニスティックに、モダン・ピアノの特性を十分に活かした清々しいバッハが味わえる。
前作のバッハ録音から約3年後に録音された、続編にあたるアルバム。ロマンティックなムードはそのままに、表現はより進化した。一皮むけた、新たなブーニンが顔をのぞかせている。
「シャコンヌ」でのきわめて強靭なタッチによる厳粛さから、たとえば第26変奏での夢幻的なまでの音色の幅広さが、表現力の高さを如実に物語っている。ただ(6)のクレジットは誤り。作品36-8「火花(「花火」と表記)」とされているが、作品72-11である。
制作・出演
DanielDodds / J.S.バッハ / MiaLindblom / PiotrNikiforoff / ThomasSchrott / アヒム・フィードラー / ジャンルカ・フェーボ / マルティン・シュタットフェルト / ルツェルン祝祭弦楽合奏団遊び心にも富んだ「ゴルトベルク変奏曲」の印象が強いシュタットフェルトの5枚目では、バッハの協奏曲を取り上げている。フレキシブルにバッハと対峙している若い感受性が、協奏曲でも新鮮に息づいた作品だ。
弦楽三重奏用に編曲したシトコヴェツキ版の新録音。奔放に弾みながらもどっしりと曲を支えるマイスキーのチェロをベースとして築き上げられた緊密なアンサンブルが凄い。息詰まるような各変奏を経てアリアに辿り着いた我々に訪れるのは天上の至福である。★