ジャンル : ロック・ポップス > ハードロック・ヘヴィメタル
レイジのメンバーとして活躍したヴィクター・スモールスキによるプロジェクト、アルマナックの3rdアルバム『ラッシュ・オブ・デス』が登場! レイジ時代を思い出させるような攻撃性と要所にオーケストラを交えた楽曲は実にドラマティックで、テクニカルなヴィクターのギター・プレイも圧巻! 1999年から2015年までレイジに在籍し、ギタリスト、コンポーザーとして数々の名作を生み出したヴィクター・スモールスキ。 旧ソビエト連邦、現ベラルーシ共和国の首都ミンスクにて、著名な作曲家であるドミストリー・スモールスキの息子として生まれた彼は、幼少の頃から音楽の英才教育を受けて育ち、オーケストラのスコアが書けるほどの音楽の知識を持っていることでも知られる。 そんな彼はレイジ時代にリングア・モーティス・オーケストラfeat.レイジ名義でリリースしたアルバム『リングア・モーティス・オーケストラfeat.レイジ』(2013年)の作曲、オーケストラ・アレンジを自身で行ない、驚くほどの才能と実力を発揮していたが、レイジ脱退後に立ち上げたアルマナックは、その『リングア・モーティス・オーケストラfeat.レイジ』のコンセプトを継承するプロジェクトとしてスタートしている。 2016年にリリースしたアルマナックの1stアルバムの『ツァー』は、『リングア・モーティス・オーケストラfeat.レイジ』に参加していたオーケストラ・バルセロナ・フィルハーモニア、女性シンガーのジャネット・マルヒェフカ(ヴォーカル)をそのまま起用してレコーディングを実施。アルバムはメロディックなパワー・メタルに要所でオーケストラを取り入れたスタイルの楽曲が並んでおり、ストーリーに合わせて、ピンク・クリーム69のデイヴィッド・リードマン(vo)、ブレインストームのアンディ・B・フランク(vo)と、タイプの異なるシンガーも参加していたのも特徴になっていた。 アルバム・リリース後、10ヵ国で50回を超えるライヴを行なった彼らは、バンドとしての手応えを掴むと、ジャネット、デイヴィッド、アンディの3人のシンガー、新加入のリズム隊と共に2ndアルバム『キングスレイヤー』を発表する。 この作品でもオーケストラも交えつつ、前作以上に攻撃性のあるメロディック・パワー・メタルを展開すると、2017〜2019年に新メンバーを迎えてライヴ活動を行ない、その新体制で3rdアルバムのレコーディングを実施。完成したのがこの3rdアルバム『ラッシュ・オブ・デス』である。 ジャネットと2018年に加入した元GUN BARRELのパトリック・サール(ヴォーカル)の男女混合ヴォーカルを擁し、ヴィクターらしい切れ味鋭いギター・リフを軸にしたメロディック・パワー・メタルは、今作ではさらにヘヴィでかつアグレッシヴに進化。 レイジの『ユニティ』(2002年)や『サウンドチェイサー』(2003年)辺りを思わせるような曲もある。 随所に取り入れたオーケストラもアルバムをドラマティックに演出しており、強靭でかつ劇的なヘヴィ・メタル・アルバムが完成したと言える。 尚、ゲスト・ヴォーカルとしてガンマ・レイのフランク・ベック、元MORTAL REMAINSのマーセル・ジャンカーが参加している。 【メンバー】 ヴィクター・スモールスキ(ギター) パトリック・サール(ヴォーカル) ジャネット・マルヒェフカ(ヴォーカル) ティム・ラシッド(ベース) ケヴィン・コット(ドラムス)
ソイルワークのビョーン・ストリッドやアーチ・エネミーのシャーリー・ダンジェロらによるクラシック・ロック・プロジェクト、ザ・ナイト・フライト・オーケストラの5作目『エアロマンティック』が登場。 70〜80年代のエッセンスを感じさせる懐かしのサウンドと親しみやすいメロディ、バンドのさらなる進化を感じさせるアルバムがここに完成! ソイルワークのビョーン・ストリッド(ヴォーカル)とデイヴィッド・アンダーソン(ギター)が、2006年のアメリカでのツアー中に、昔のロック話で盛り上がったところからスタートしたザ・ナイト・フライト・オーケストラ。 2人でデモの制作を開始する一方で、メンバー探しも行なった末、アーチ・エネミーのシャーリー・ダンジェロ(ベース)、ミーン・ストリークのヨナス・カールズバック(ドラム)、ビョーンの幼なじみのリチャード・ラーソン(キーボード)という仲間を見つけることになる。 メンバーのスケジュールの関係もあって、準備期間に時間をようしたものの、バンドは2012年にレコーディングを行ない、デビュー・アルバム『INTERNAL AFFAIRS』(2012年)を発表する。 70〜80年代のポップス、ロック、ハード・ロックのエッセンスを取り入れた楽曲は、メンバーが所属しているバンドの音楽とは明らかに異なるもので、親しみやすいヴォーカル・メロディ、キーボードを使った懐かしさを感じさせるサウンドなど、バンドとしての個性をしっかりアピールすることに成功する。 2013年から少しずつライヴ活動も開始すると、2014年にはセバスチャン・フォースルンド(ギター/パーカッション)が加入。 6人編成で2ndアルバム『SKYLINE WHSPERS』(2015年)、3rdアルバム『アンバー・ギャラクティック』(2017年)、4thアルバム『サムタイムス・ザ・ワールド・エイント・イナフ』(2018年)と精力的にアルバムを制作したバンドは、2018年にはヨーロッパ・ツアーも実現。満を持して完成させたのが、本作『エアロマンティック』である。 プログレッシブ・ロック風のキーボードが入ったスピード・チューンの「サーヴァンツ・オブ・ジ・エアー」からスタートするこの作品は、ノリのいいナンバーを中心に、ハード・ロック・ナンバーからディスコ・ビートを取り入れた曲、パワー・バラード風のナンバー、きらびやかなシンセサイザーが入った曲など70年代後半から80年代の英米のヒット・チャートに入っていたような曲をイメージさせるナンバーが次々と登場する。 どの曲もウェットな香りを漂わせているのもこのバンドの特徴で、これまで以上にダイナミックな楽曲が並んだ作品に仕上がったという印象だ。 バンドの進化を感じさせるこの作品で、ザ・ナイト・フライト・オーケストラさらなるファン拡大を実現させることは間違いないだろう。 【メンバー】 ビョーン・ストリッド (ヴォーカル) デイヴィッド・アンダーソン (ギター) シャーリー・ダンジェロ (ベース) リチャード・ラーソン (キーボード) セバスチャン・フォースルンド (ギター/パーカッション) ヨナス・カールズバック (ドラムス)
ヨーロッパのメロディック・ヘヴィ・メタル・バンドのシリアス・ブラックの4thアルバム『スイート226』が登場。 メロディック・パワー・メタル系の曲を軸に、バラードからプログレッシヴな大作まで、アーバン・ブリードが歌い上げる哀愁に溢れたメロディはまさに圧巻。 主要メンバーの脱退を経て、バンドは最高傑作を完成させた! 【メンバー】 アーバン・ブリード (ヴォーカル) ドミニク・セバスチャン (ギター) マリオ・ロハート (ベース) ラミー・アリ (ドラムス)