ジャンル : クラシック > 交響曲
制作・出演
KilianHerold / MatthewHunt / RodrigoBlumenstock / UlrikeHofs / ウルリッヒ・ケーニヒ / シューマン / ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン / パーヴォ・ヤルヴィ / ベッティナ・ヴィルト内声やティンパニ、弦楽器の刻みなど、パーヴォらしいオーケストレーションの細部すべてに生命を宿らせたような演奏。「ライン」の第2楽章など滔々と流れる大河風でなく、活き活きとリズムを踊らせる。「春」でも浮き立つ情感や憧憬などを振り幅広く表現している。なお、「ライン」第1楽章でオーボエ&ファゴットにホルンを重ねる処理が1ヵ所なされている。★
一世を風靡したコンビによる全集は、第3番が初CD化とのことだが、他も国内ではCD初登場。中でもルッブラ編のヘンデル・バリエーションは珍品だ。全盛期には響きの明るさをもてはやされたコンビだが、現在ではフレーズ処理のふくよかさや思い切りの良さが耳を捉える。わかりやすく聴きやすいブラームスだ。
バーンスタインによる2度目のプロコフィエフ。バーンスタインが最も充実していた年のひとつ、1979年のイスラエル・フィルとのライヴ録音。プロコフィエフ特有の色彩感とリズム感を表出した躍動感あふれる名演だ。
録音、演奏ともに近年の出色のマーラー。生き生きとした表情から繊細極まる雰囲気、幻想的な味わいなど、こう響いてほしいという望みが見事にかなえられている。特にオーケストラの好演は高く称賛されるべき。欧米の一流団体と互角に渡り合える。独唱もいい。
バレンボイムがパリ管の音楽監督に就任した翌年というよりも、最初のシーズンに録音されたアルバムだ。まだバレンボイムのオーケストラになりきっていないが、豊かな響きと多彩な音色に満ちた演奏を聴かせている。
デイヴィスはボストン響とロンドン響とで約20年の期間をおいて2種の全集を作っている。これは、最初の録音の方である。シベリウスのダイナミズムと抒情性とが見事にバランスされたスタンダードな名演である。
ゲルギエフのライヴ録音した全集からの1枚。7曲ある交響曲の中で最もポピュラーな2曲をカップリングしている。ゲルギエフの熱気にぴたりとついて行くロンドン響の優れた機能性が見事に合致した演奏だ。
制作・出演
エヴァ・ランドヴァー / カルディ・カルドフ / シャルル・デュトワ / セルゲイ・レイフェルクス / トーマス・トロッター / ナターリア・トローイスカヤ / モントリオール交響合唱団 / モントリオール交響楽団 / ヤナーチェク特異な形式で書かれたヤナーチェク唯一の交響曲と、晩年に書かれた大作の宗教曲を収録している。いずれも民族を強く意識した作品だが、デュトワは民族色は薄まるものの、豊かな色彩感と輝かしい響きで表出している。
時は2010年の6月、楽団創立50周年とそれを記念した100回目の定期のライヴである。隅々まで指揮者の耳と棒のコントロールを行き届かせ、音楽の起承転結も明快に、名匠・秋山和慶の指揮が冴えわたる。この高い洗練度はなかなかの聴きものである。
モーツァルト:交響曲第40番、第41番『ジュピター』 アーノンクール&コンセルトヘボウ管弦楽団 【収録情報】 モーツァルト: ・交響曲第40番ト短調K.550 ・交響曲第41番ハ長調K.551『ジュピター』 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ニコラウス・アーノンクール(指揮) 録音時期:1982年、1983年 録音場所:アムステルダム、コンセルトヘボウ 録音方式:デジタル(セッション) Powered by HMV