ジャンル : クラシック > 声楽曲
カラスの真骨頂が発揮された名盤。真価が認識された「アンナ・ボレーナ」からの20分の抜粋をはじめ、「ハムレット」や「海賊」と、カラスの迫真の表現力や演技力が凝縮されている。彼女の天才ぶりが刻まれた貴重な記録だ。
ソロ中心のユニット。オペラ界の主役級ぞろいだけあって、巧みな歌手ばかりだ。テノールの二人は、ポップに聴かせる器用さも。アレンジも良いバランス。CDとしては、テノールとバリトンの異質さに課題が残されており、この解決が“お茶の間”浸透へのカギか。
制作・出演
アンタル・ドラティ / デッラ・ジョーンズ / ハイドン / バーバラ・ヘンドリックス / フィリップ・ラングリッジ / ブライトン・フェスティヴァル合唱団 / ベンジャミン・ラクソン / リンダ・ゾーバイ / ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団いまは亡き名匠アンタル・ドラティの全盛期を伝える名演。生前ハイドンを得意としていただけに、その解釈はピリオド奏法以前のスタンダードと言えるもので、じつに美しい。彼の薫陶によって第一級のオケとなったロイヤル・フィルの新鮮な響きも聴きものだ。
制作・出演
アンタル・ドラティ / クルト・モル / デイヴィッド・ストレンジ / ハイドン / ヘレナ・デーゼ / ベンジャミン・ラクソン / ルチア・ポップ / ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 / ヴェルナー・ホルヴェークハイドン没後200年記念企画。ハイドン円熟期の傑作オラトリオで、もともとヘンデルのために書かれたテキストを使用している。ハイドン演奏の第一人者でもあるドラティによる、見事なドラマトゥルギーが光る1枚。
制作・出演
アンタル・ドラティ / イレアナ・コトルバス / ハイドン / ハンス・ゾーティン / ブライトン・フェスティヴァル合唱団 / ラスロ・ヘルティ / ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 / ロジャー・ヴィニョールズ / ヴェルナー・クレンハイドン没後200年記念企画。現存するミサ曲13曲とスターバト・マーテル、サルヴェ・レジナを収録した貴重なBOX。演奏はイギリスの第一級の合唱団が名を連ねており、他に例を見ない質の高さを誇っている。
ハイドン没後200年記念企画。記念の年でなければ難しいと思われるセットものだ。おおよそ半分が初CD化で、しかも日本独自企画。アメリングのヴォーカルにデムスのピアノと、演奏にもまったく不足はない。
制作・出演
AnnaMcDonald / JuliaBlack / SarahBealbyWright / ガブリエリ・プレイヤーズ / クリストファー・サックリング / ニコラ・フランチェスコ・ハイム / ヘンデル / ポール・マクリーシュ / ロバート・ハワース / ローランド・ヴィリャソンバロック時代カストラートが演じた主人公は、現代ではメゾやカウンターテナーによって歌われるのが一般的。テノールのビリャソンがヘンデルに挑んだのは驚きだった。しかし、強靭な喉によるアリオダンテなど騎士らしく頑強な表現で、新鮮な魅力にあふれている。
制作・出演
ClaudeEngel / HerveBrault / LaurentVernerey / NicolasMontazaud / RobertLeGall / イヴァン・カサール / ニーノ・ロータ / リオネル・シュアレズ / ロベルト・アラーニャ制作・出演
イスマイル・ヴァッセージ / エーベルハルト・クマー / トーマス・ヴィマー / マルクス・フォルスター / マルコ・アンブロジーニ / ルネ・クレマンシック / ルネ・クレマンシック&クレマンシック・コンソート / ルネ・ゾッソ / ヴォルフガング・ライトホーファーバッハの声楽曲を集めたコンピレーション・アルバム。「マタイ受難曲」の切々とした心に訴える名アリア「憐れみたまえ」をはじめ、受難曲やカンタータなど宗教曲の名曲を集めている。心癒される一枚だ。
マリア讃歌「アヴェ・マリア」だけを集めたコンピレーション。これまでにも同種の企画はあったが、このタイトルの価値は断然、その選曲の希少性にある。合唱ファンなら見逃したくない曲目がずらり、特にディスク3。演奏も充実。好内容とマニアックさの両方を満たす3枚組。★
ファルセット声域を駆使して、超高音を歌う男声歌手“カウンター・テノール”の歌唱を集めたコンピ。その特殊な声の饗宴は、古のオペラ全盛時代を彷彿させる。ジャルスキーの現代的な技術と、最後の去勢歌手モレスキによる1902年の録音「小荘厳ミサ曲」の聴き較べはエキサイティングだ。
ラグジュアリーなひと時を演出するコンピレーション・アルバム。ポール・ポッツやイル・ディーヴォ、ウエストライフら多様な人気アーティストがドラマティックな歌声を披露している。