ジャンル : ジャズ > フュージョン
バーニー・ケッセルの77年の約一ヶ月にわたる滞日の際にできた心暖たまるトリオ・アルバム。どんなに上手なプレーヤーでも外国での他流試合は嫌うものだが、彼の気さくさと音楽のコミュニケーションを楽しむ姿勢には学ばされるところが多い。
73年来日時の東京でのライブ録音。当時、仲間うちで、さんざ弾きまくった後の「踊り」が話題になったものだった。今更ながら、あらゆる意味でタフな音楽家である。圧倒的かつ冷徹なピアノの前で、憐れサイドメンたちは、ひたすら舞い上がる。
今も極めて味わい深いが、本作を出した70年代初期の本田も良かった。力強いファンキ・グルーヴと、アフロ・エスニックなセンスはとにかく傑出していた。鈴木と村上とのトリオは息がぴったり。スタンダードの咀嚼ぶりも凄い。彼のひとつの黄金期の記録。
つんのめり型とでもいうのだろうか。リズム・セクションとのほんのわずかなズレが緊張を生み、ピアノのプレイを際立たせている不思議な技が魅力。(3)(4)(5)はそんなスタイルにぴったりの曲なのだと気付いた。聴き終わって残響がなぜかとっても心地いい。
80年代初頭のNYジャズメンによるパンキーなファンク表現を再評価するシリーズのマーキュリー編。現在のヒップホップやオルタナティヴとのつながりを見い出せる編曲なのが特徴だが、本編はブラジルの(5)やUKの(11)を含み特に多彩。ファンクは様々なのだ!
名古屋を中心に活動している女性歌手のソロ・デビュー作。愛知県半田市出身の30歳。ザラッとした感触の塩辛ヴォイスが特徴、一度聴いたら忘れられない強烈な個性の持ち主だ。スタンダード中心の選曲で、最後2曲はグラディ・テイトとのデュエット。
フロリダのナイトクラブにおけるジャコのバースデイ・コンサートのライヴが今回初登場。ワード・オブ・マウスのデビュー作はスタジオ録音だったので、これが初ライヴ作ということになる。演奏も録音状態も最高。マイケル・ブレッカーの参加が魅力。
若き日のM.ローチやQ.ジョーンズと共に話題の新人として注目されていた、25歳で自動車事故死したペット奏者の熱い思いの記録。生きていたらロリンズやクインシーやローチのように名声を作りあげたに違いない。心張り裂けそうなモノ録の響きだ。
1980年録音のアル・ヘイグ。かつてチャーリー・パーカーと共演したピアニストも56歳。普通なら“老成”の道程に向かうかという時、何と切れ味の良いピアノ・トリオ作品を残したことか。が、速いフレイジングがやや冗長。パウエルとの差別化を意識し過ぎか。
アル・ヘイグが76年に吹き込んだソロ・ピアノ・アルバム『ピアノ・インタープリテイション』に、77年録音の『マンハッタン・メモリーズ』からの4曲を加えたCD。カムバック後の好調期だっただけに、小気味良いソロをタップリと聴かせてくれる。
ジョーンズ、ヘインズというごきげんなリズム・セクションを迎えた本作は79年の録音。キレの良いヘインズの刻みと軽快なジョーンズのベースがウィリアムソンのピアノにぴったりとはまっている。6曲中5曲がピアニストの作品となる会心作。