ジャンル : ジャズ > フュージョン
デュオのフォーマット自体はありがちだが、キュートな表情のヴォーカルと隙あらば脱線していく奔放なピアノという組み合わせが新鮮なジャズを表出。はじけるピアノに感応して快活なスキャットを披露する「ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングス」、7拍子の「サマータイム」、音の断片が寄り集まったようなギクシャクした展開が印象的な「イパネマの娘」などがいい。
過去にも歌謡曲のジャズ化などを試みてきた意欲的なシンガーと新進ベーシストのデュオによる2007年録音作。ゆったりスウィングするベースと絡み合いながら空間に溶け込んでいくヴォーカルが心地よい「オンリー・ユー」、異様な空気感を醸しつつも美しい「バット・ノット・フォー・ミー」、有名曲の自己流解釈を極めた「セントルイス・ブルース」など聴きごたえがある。
2009年5月に『The Simple』でアルバム・デビューした彩花が、セカンドとなる本作で歌うのはジャズ。とはいっても元はソウル/R&Bシンガーだけに、歌に躍動感がみなぎっている。マイケル・ジャクソンの「ヒール・ザ・ワールド」や、ビル・ウィザーズの「リーン・オン・ミー」で聴けるパーカッシヴなアレンジも印象的。
ケニー・バロンがプロデュースした2009年、NY録音作。一部で電気楽器も使っているが、全編、アコースティックな肌触り。気だるく、ささやくような表現が心地よい「Tell Me A Bedtime Story」、ゆったりとしたグルーヴとファンキーな味わいが印象に残る「Come Together」、エレガントな演奏に乗せて雰囲気たっぷりに歌う「That's All」などがいい。
制作・出演
AkaneIrie / KentaroIshigaki / KojiYasuda / meg / OsamuYoshida / SayakaMiyazawa / ShiroSasaki / WakabaKawai発売元
株式会社ギャンビットフレンチ・ポップスやロカビリーをジャズ風に仕上げたオシャレなアルバム。エロール・ガーナー「ミスティ」や、スティング「シェイプ・オブ・マイ・ハート」のカヴァーなど、メロディアスでスウィンギーなジャジィ・ポップスが楽しめる。
クラブ・サウンドのテイストを持つジャズ・シンガー、栗原小夜のセカンド・アルバム。今回はサーフィン好きでもある彼女が、サーフ・ミュージックの要素も反映させた。ジャズ系の名曲が中心。脱力系の色っぽさと爽やかさがブレンドされたヴォーカルが魅力的だ。
GIZA Jazzレーベルのコンピ第2弾。そのまま日本のジャズ界美女ランキングになりそうなジャケにまず見とれた。内容は心地よいスムース・ジャズで、普段ジャズを聴かない人でもすんなり入っていけそうなスタンダード集。顔だけじゃなく、みな声も綺麗です。
一世を風靡した名曲が高音質で味わえる“おとなBEST”シリーズ。ジャズ・ヴォーカル、阿川泰子のラテン・ベスト。クラブ・シーンの定番曲「Skindo-Le-Le」ほか、グルーヴィかつスムージィなトラックを満載した一枚。
一世を風靡した名曲が高音質で味わえる“おとなBEST”シリーズ。2004年に発表したボブ・ジェイムスのベスト盤をSHM-CDでパッケージ化。70年代フュージョン黎明期のタッパンジー・レーベルの音源からセレクトした、共演陣も豪華な一枚だ。
しっとりと抑えてピアノを弾き語る「ホエン・ザ・ワールド・ターンズ・ブルー」が新機軸を感じさせる2009年録音作。オルガン入りでブルージィな「チェンジ・ザ・ワールド」、切々と歌う「ティアーズ・イン・ヘヴン」とクラプトン絡みが2曲の点にも注目。パーカッションが入るプリミティヴな雰囲気の演奏にスキャットを乗せるスパイダースの「バンバンバン」が面白い。さらりと表現する「グッド・ライフ」も味がある。
ベルウッドが“大人の音楽”を提案する“LIGHT MUSIC STYLE”シリーズの第1弾。スタンダード集で、コンボをバックに歌う「L-O-V-E」などもあるが、弦楽四重奏でクラシカルに始まる「Misty」、バック・コーラスが効果的な「Night And Day」など、凝ったつくりになっているところがポイント。ブライトな声が企画にぴったり。