発売元 : エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ株式会社
1年4ヵ月ぶりとなる16作目。タイトルはOut Of Place Artifactsの略で、“時代にそぐわない遺物”という意味。逆説的な意味合いだとは思うが、デビュー21年目を迎えて、なおも新鮮というのは驚異的だ。近年のハイ・テンションなギター・ロック路線ではなく、全体的にオルタナな仕上がり。 瑞々しく濃厚。★
自身の作品では初となるコラボレーション・シングル。ヒップホップ・シーンを牽引するKREVAと共作した本作は、惹かれ合う男女のA to Z(それから)を歌った「A to XYZ」と、愛に満ちながらも最後の“さよなら”に得も言われぬリアリティを感じて仕方ない「スロウビート」を収録。オトナのための一枚。
デビュー20周年を記念した5年ぶりのアルバム。タイトルどおり、バンドとしてのグルーヴ感にこだわった作品。ぬくもりのあるリズムから、このメンバーじゃなければ、という矜持を感じる。かすかな諦観とともに前向きな意志を感じさせる「数え切れない人の中で」や「First Love Song」が心にしみる。
本人がプロデュースしたLOW IQ 01のカヴァー集。ソロの曲だけではなく90年代後半から2000年代初頭にやっていたバンド、SUPER STUPIDの曲(「WHAT A HELL'S GOING ON?」「WHAT'S BORDERLESS?」)も収録した。彼の交友関係の幅広さを物語る面々が思い思いに演奏し歌っているが、98年頃も自分たちのライヴでやっていた「WHAT'S〜」がさすがの出来だ。
シンガー・ソングライター、弥生の音楽は、気持ちと素肌をキレイにしてくれるという。高音域のヴォーカルがピアノ、ギター、ストリングスなどアコースティック楽器をたっぷり使ったサウンドとマッチし、リラックスした気分を醸し出す。美肌の大敵であるストレスを軽減してくれるからだろう。
ハウスネイションの人気レーベル、ターミナル・ディスコのヒット曲だけを収めた初コンピレーション・アルバム。パーティの雰囲気はそのままに、東京の週末を彩るキャッチー&アゲアゲなハウスだけを厳選して収録。
奇才・高橋悠治との出会いで生まれたという録音。フランス系の作品の合間に入れ込まれた彼の歌の数々が、絶妙なニュアンスを伴った彼女の歌とさりげなくリードしフォローする彼のピアノ演奏によって、浮遊感のある不思議な世界を作りあげた。美しいアルバムができあがった。★
ホルスト・シュタインが首席指揮者(96年以降は終身名誉指揮者)を務めたバンベルク響と残したブラームスの交響曲全集。シュタインのゆったりとしたテンポと微妙なニュアンス。バンベルク響の素朴な音色。まさに“本場のブラームス”というべきか。
シュタインが得意としていたドイツ・ロマン派の王道、ブラームスの交響曲全集からの一枚。シュタイン70歳記念で発売された作品の久しぶりの再発となった。バンベルク響とのコンビで披露された、ドイツの伝統に根ざした堂々としたブラームスだ。
竹内力の“双子の弟”による1stアルバム。“日本を元気にする!”をスローガンに、兄・竹内力作詞の曲や、竹内力が歌う『難波金融伝ミナミの帝王』主題歌「欲望の街」、モーニング娘。「LOVEマシーン」のカヴァーを収録。
元ヴォーカル・LISAを迎えた「SOUND BOY THRILLER」+LISA在籍時代のセレクション盤と、豪華コラボを展開したLOVESシリーズからなる、2枚組の10周年記念ベスト・アルバム。時代をリードしながら研ぎ澄まされゆくサウンドと、多彩な声を伴ってより際立つ世界観に、あらためて圧倒されるはず。
ZIP-FMと人気コンピレーション・シリーズ、“ハウスネイション”がタッグを組んだコラボレーション・アルバム。ハウスネイション・ヒットとZIP-FMヒット曲をノンストップで収録した、ハウス・コンピレーションの決定盤。
10周年の幕開けに放つ復活第1弾アルバム。過去を糧にして、新たなる、そして永遠の旅へと向かう想いが詰まった組曲風ともいえるアルバム・タイトル曲に、並々ならぬ決意を感じる。いっそう推進力を増した伴のヴォーカルとヴァラエティに富んだアプローチに注目。
クラシックにオバマの名演説を単にかぶせた内容だが、そもそも米国では偉大な政治家のスピーチ自体が交響曲のようなものなのだ。選曲も、勇ましげで扇動的というより、高潔でドラマティック。しかし、これが日本の政治家だったら世にも奇妙な珍盤の誕生だぁ!
たっぷりとした響きで沸々と内に向かうロマンに浸るブラ4ではない。各声部がくっきりと明快、鋭敏に動く。相互の関係性がきわめて明瞭に腑に落ちるその音の姿が過激なまでに斬新である。発止と敏捷に響きが立つ3楽章。エモーション直截な4楽章。音楽が熱い。