発売元 : エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ株式会社
若手ヒップホップやエレクトロ系をメインにした、いわば“MySpace世代”のサンプルというべきコンピ。すべて新曲か未発表曲を収録し、ここだけのレアなコラボも多く、中でも大胆なサンプリングの□□□×環ROY、リリカルな七尾旅人×やけのはらあたりが最高。★
カナダ人兄弟と日本人からなる混成バンドの11枚目のシングルは、日本テレビ水曜ドラマ『アイシテル〜海容〜』の主題歌。原作をもとに書かれた感動的な歌詞と、ピアノやストリングスの響きが美しい壮大なバラードは聴きごたえ十分。表題曲のリミックスも素晴らしい。
レゲエ・シンガーとして注目されるPANGの5枚目のアルバム。収録されているバラード「5☆STAR」でPANGの真骨頂ともいえるヴォーカルを聴くことができた。その誠実で丁寧な歌い方は、上手さという前に、歌に向き合う真摯な姿勢を垣間見ることができる。
結成20周年を記念したベスト盤。オルタナなエモーションと、卓越したポップ感をインディ感覚にあふれたバンド・サウンドに昇華するセンスをあらためて実感。中心人物である山中さわおが初めて東京に出て来た頃の気持ちを歌った新曲「1989」も、当時のおっかなびっくり具合が胸に響く。
かつてスウィートボックスとして活躍した、ジオとジェイドによる男女ポップ・ユニットのアルバム。ジェイドのナイーヴな歌声とジオの洗練されたポップ・センスを活かしたサウンドは口当たりの良さも抜群。キャッチーなデジタル・ポップの力作として一聴の価値あり。
2008年の『24時間テレビ』で4人が再会し、同年11月に本格的に活動を再開した新生SPEEDの第2弾シングル。ロンドンで活動する南アフリカ出身の作曲家などを起用し、世界に通用するヒップホップ/R&B曲に仕上がった。全員20代後半を迎え、大人っぽさと完成度の高さには驚かされる。
アメリカン・アルバムだが、「エル・サロン・メヒコ」や「キューバ序曲」でラテン系のノリも楽しめる。アレンジがなかなか優れていて、ウインド・オケの美しさも聴くことができる。「ラプソディー・イン・ブルー」では外山啓介がきれいなソロを披露する。
前橋汀子らしい個性的な表現が堪能できる。フランクでは自在なフレージングやポルタメント気味の音程の取り方に妖しささえ感じる。ブラームスでも彼女の激しい感情表現やロマンティシズムを聴くことができる。年を重ねたからこそできる演奏に違いない。
須川のために書かれた「BIRDS」「シナモン・コンチェルト」、もはや古典的名作の「アルト・サクソフォンと吹奏楽のためのバラード」、そして2007年初演の「ソプラノ・サクソフォンとウインド・アンサンブルのための協奏曲」とバラエティに富んだ一枚だ。須川はスマートかつ躍動的に、時にはセクシーにしっとりと歌い上げながら、作品の妙味を最大限に引き出している。特に「ソプラノ・サクソフォン〜」「シナモン・コンチェルト」の都会的なクールさが絶品だ。★
韓国語はもちろん、日本語や英語も自在に操る韓国出身女性シンガー・ソングライターのファースト・シングルは、NHK-BS2アニメ『花咲ける青少年』のテーマ・ソング。グルーヴィでヌケの良い「CJANGE」としっとり味わい深い「One」を収録。しなやかで哀愁に満ちたヴォーカルには期待大。
ダウンロード限定リリースの「Garden」(Sugar Soul feat. Kenjiの名曲をカヴァー)でブレイクした感のあるMay J.のサード・アルバム。熱唱タイプではないが確かな歌唱力を感じさせ、サウンドも彼女の個性に合う軽やかな感覚。DJ KAORI、Diggy-MO'、キマグレンらがゲスト参加。
“すぐそこにある恋”をテーマにした三部作の第2章となるミニ・アルバム。Crystal Kayへの提供曲のセルフ・カヴァー「涙があふれても」、デビュー作「恋の記念日」のSoul Sessionヴァージョンほか、日常の恋心を綴った等身大の歌詞とキャッチーなメロディという坂詰美紗子の魅力満載の一枚だ。
8枚目のシングルは、ビューティフル&ソウルフルなメロディにエレクトロ・チューンをからませたミディアム・スロウな「Delete My Memories」など、作詞・曲のNao'ymtがつづる日本語詞とドラマティックな大知のヴォーカルのコラボレイトは秀逸。ファンタジーに包まれた良質のJ-R&Bを牽引する曲。★
今やすっかりJ-POPのサポーターとなった元メガデスのギタリスト、マーティ・フリードマンによるJ-POPカヴァー・アルバム。アコースティックもあるが、何といっても聴きものは唸るメタル・ギター。ド派手にデフォルメされた石川さゆりの「天城越え」がチョー強力だ。★
ロサンゼルス出身、オーディション番組からデビューした男性シンガー・ソングライターの2作目。近年のポップ・シーンに対応したサウンドの根底にある70年代のソウル/R&Bへの深い敬意と愛情あふれる歌声は、アルバム全体に独自の深みを与えている。
山中さわお(the pillows)プロデュースによるファースト・アルバム。磯谷直史(vo,g)、塩井潤一(b)、中川飛出展(ds)のスリー・ピースで生み出す音は、激しさの中にポップな色彩感を秘めた独特の手触りがある。妙に軽やかで肩肘張らないヴォーカルも面白い。