発売元 : ビクターエンタテインメント株式会社
プロレス興行“ハッスル”を盛り上げるために、自ら先頭に立つ元五輪メダリストの奮起に涙ナシには聴けないのである。王道ともいえる音頭節、小川の抑揚のない歌声に心も身体も“祭り”モードへと突入してしまう。プロモーション・ソングとしては秀逸と思われる。
2004年6月に亡くなったレイ・チャールズへのトリビュート・アルバム。ジャズ、ラテン、ブルースなど、多彩なジャンルのアーティストたちのスタジオ録音、ライヴを収録。意外なカヴァー曲への大胆なチャレンジも試みるなど、レイの偉大さが浮き彫りに。
1曲目のイントロが流れた瞬間からAORブームをリードした70年代後半が甦ってくる。ジャズのスタンダード集だった『バット・ビューティフル』(2003年)に続くアルバムは、ベスト盤的内容の2枚組ライヴ。これでスティーヴ・ミラー・バンド時代の作品があれば完璧だ。
トリオ編成のロック・バンドのシングル。疾走感あふれる8ビートに、シャープなギターと粋なベースがからむ(1)は、かなり“今どき”な音だが、中性的な声質が妙に官能を刺激してクセになりそう。裏声混じりの(2)も面白いし、バラードの(3)はかなりの名曲では?★
監督・選曲に鈴木しょう治を起用した、ビクターの“ディスコ・ストーリー”を綴ったコンピレーション。“ミラー・ボール”に映えた本格ディスコ・アンセムの数々がちりばめられている。
これが2枚目のシングル。2曲とも自らの作詞・作曲作品だが、「ショッキングエクスプレス」は佐久間正英プロデュース。「お願いビーナス」はセルフ・プロデュース。前作よりも、かなりポップでノリがよくなったような。歌詞の内容も、強気で前向き。
シングル10作目は“結婚”がテーマ。能天気なリズムと愛を賛歌するゴスペル風コーラスに祝福され、もうハッピー・エンドしかありえない! ちょっとオシが弱くも、相変わらずのマイ・ペースぶりで相手に“YES”と言わせてしまう、吉田直樹流プロポーズ・ソング。
セカンド・ソロ・シングル。曲ごとに異なるプロデューサーを立てていて、特に岡村靖幸が手がけた「SMELL」は、エロいエレクトロ・ファンクとナルシシズム丸出しのヴォーカルがフィットして絶妙な仕上がり。CUBE JUICEによるスペイシーなテクノも新鮮だ。
イン・シンクやマドンナのリミックスほか、数々のサントラも手掛けるUSトランス界の重鎮によるアルバム。緻密なプログラミングとダイナミックな構成は相変わらず。ガンズの面々やイン・シンクのJC・シャゼイなど、豪華ゲストも多数参加している。
昭和モダン歌謡の名曲だけにオリジナルの雰囲気から逃げきれないところはあるが、それほど気にならない。造りこんだ唄い方ではなく、自然な持ち味で消化しているところに実力の片鱗がうかがえる。アルバムでどんな選曲、唄い方をしてくれるか楽しみ。
スタンダード集。持ち味である朗々たる歌唱と、曲によってはストリングスも含むふくよかなサウンドが合い、ゴージャスな印象。哀感漂うガット・ギターもフィーチャーしながら切々と表現する(6)、適度なフェイクや制御されたシャウトに巧さが見て取れる(10)などがいい。
満を持して発表されたメジャー・ファースト・アルバム。変幻自在の多彩なアレンジと、名嘉真祈子の折れそうで実は骨太なヴォーカルの透明感がうまい具合にミス・マッチで、そのねじれた感覚をするっと一級品のポップ・ソングに仕立てるあたりのセンスが非凡である。
ショパンの「夜想曲」をヴァイオリンとピアノで演奏する一枚。演奏者自らの編曲のほか、サラサーテ、ハイフェッツ、アウアーなどの大ヴァイオリニストの編曲も使用。ダヴィドヴィチがロマンティックな音色でショパンの名旋律をたっぷりと歌い上げる。
ダンディズム・ナンバーを作らせたら逸品の松本隆・南佳孝コンビによる名作「冒険王」を彷彿させるタイトル曲(佐川急便CM曲)がいい。さらに「サンクチュアリ」「モンロー・ウォーク2004」などで、南佳孝が還ってきたと実感させるヴォーカルを聴かせる。