発売元 : ユニバーサルミュージックポリドール
デビュー盤『自由への叫び』から『イヴェント'76』までの7枚より選曲された、アレアのべスト・アルバム。前衛的なジャズ・ロックを中心に、さまざまな特徴を持つ作品が収められている。
夭逝の異才が残したソロ作及び関連作が美麗な紙ジャケット仕様で復刻。『幻惑の舞踏曲』(90年)は、Sで始まる言葉を並べた実験詩を無伴奏で読み上げ続ける超実験作。S特有の歯擦音を意識的に使った朗読が学究的。『朗唱』(80年)は、ヴァイオリンをバックにホーミーなどの変幻朗唱を響かせる実況録音作。彼の異能ぶりを知る端緒にも最適だ。『コンサート・アット・エルフォ』(78年)は、声だけで生み出される異形の世界に気圧される実況録音作。『ロックンロール・エキシビジョン』(79年)は、技巧的バンド・サウンドをバックにプレスリーの名曲などをカヴァーした実況録音作。プレスリー風ホーミーなど奇異な場面も多々。『1979 イル・コンチェルト』(79年)は、前日に死去した彼の追悼コンサートを収録。当時のイタリアを代表する多彩な才能が集結した見本市的逸品だ。
ポール・ローグとマイケル・エデンが結成したハード・ロック・バンド、エデンズ・カースの1stアルバム。ドゥギー・ホワイトらをゲストに迎え、澄んだハイトーン・ヴォーカルと美旋律を炸裂させている。
アルゼンチンのバンド、マスティファルの2007年7月発表のアルバム。スラッシュ/デス・メタルを継承し、ヘヴィなリズムとエッジの効いたギター・リフを轟かせる。“悪魔の王子”からの重低音のプレゼント。
女性ヴォーカリスト、メタリック・キティを擁するスウェーデン出身のメタル・バンドの日本デビューとなる3作目。ルックスの美しさからは想像し難い、激しく咆哮するキティの歌唱と、メロディアスなデス/スラッシュ・メタルは日本でもブレイク必至。
ギタリスト、ジジ・ヴェネゴーニが結成したジャズ・ロック・バンド、ヴェネゴーニ&カンパニーの1979年発表の2ndアルバム。地中海の広大さを感じさせるたおやかなメロディと、ジャズ・ロックの融合を前作よりさらに追及した意欲作だ。
スタジオ・リハーサルとレアなライヴ音源を収めた、イギー&ザ・ストゥージズの日本企画盤2枚組アルバム。圧巻のパワフルなサウンドはいまだ健在。漲るエネルギーがほとばしっている。
デビュー35周年を記念したベスト盤。ユニバーサルから発表された7枚のシングル曲とそのカップリング曲を中心にピックアップ。アッパー系はDISC1に、バラード系はDISC2に収録。味わい深い歌唱で聴かせるヒデキに感激だ。
ブライアン・イーノの音楽性を目指すカナダのポップ・ユニットのファースト。イーノ風のミニマルなサウンドの上を、ブライアン・ウィルソン的なセンチメンタルな歌とメロディが舞う。“内省的で湿度は低め”なカナダ特有の空気感を持つアンビエント・ポップだ。
前作『ヒューマン・ボディ』から約2年ぶりとなる3作目。1曲の中でめまぐるしく変化する展開や英国の深い森をイメージさせるような陰影のあるメロなど、随所にプログレからの影響を感じさせるアレンジは健在。組曲のようなアルバム構成も見事だ。