発売元 : 株式会社ミディ
世界最後の象形文字“トンパ文字”を使う南省北部高地に住む少数民族であるナシ族の伝統歌唱と、デジタル・ビートを統合させたニュー・タイプのワールド・ミュージックの第2弾。伝統歌唱を大幅にフィーチャーして、よりエスニックに、刺戟的に進化を遂げた。★
中国・雲南省の3,000mの高地で暮らす少数民族、納西(ナシ)族の古謡を集め、それを素材にシンセ・サウンドを織り交ぜ再構築したシリーズの3作目。最後の象形文字(トンパ)を使っていることでも知られる納西族の歌に潜む生命力を顕なものにしている。
なんとペダル・スティール・ギターで奏でるモーツァルトの作品集。もともとクラシックが音楽的な基盤にあるとはいえ、はちみつぱい出身のベテランが脳年齢の若さを発揮した企画で、ジャンルの壁を超えた、浮遊感いっぱいのアルバムを作り上げている。
エンケンの還暦記念シングル。本人とドラムの石塚俊明だけという最小限の編成で、でも、こんなにパワフルでエネルギッシュでメランコリックで殺気だった歌世界を聴かせることができるとは! と仰天必至の3曲入り。「いつもあなたを想ってる」は珍しくピアノ・インスト。
デビューして16年、その私小説的な作品が評価の高い彼、これも16の私小説ソングが集まったオリジナル・アルバム。ごく普通の一般人としての日々、とともに音楽と離れられない者としての日々、そのあれこれが実直にギターとともに歌い語られている。
古くさいわけではないけれど懐かしさを感じさせる、生楽器で構成された曲たち。70年代のポップスへの郷愁感が確実にある、シンガー・ソングライターのセカンド・アルバム。父がシュガーベイブのベーシストだった寺尾次郎と聞いて納得した。
つじあやのを彷彿とさせる、ふんわりほんわかしながら強く耳に残るメロディと歌。軽やかに駆け抜けていくピアノと、それをしっかりと支えるベース&ドラムのトリオによる演奏は実に表情豊か。2年半ぶりの2作目は、クラムボンやハナレグミによる賛辞も納得の一枚。★
昨今多いルーツ・ミュージックをやる若手ユニットだが、彼らはカントリーやアイリッシュなどを取り入れつつ、あくまでも歌そのもので勝負しているのがキモ。時に童謡を思わせるあたたかみを帯びたメロ、朴訥とした味のヴォーカルも秀逸で、完成度を高めた5枚目。
レブンカムでも活動している村山によるのどかな篠笛の音色に、馬頭琴や太鼓、ギター、ベースなどが絡み合い、モンゴル古謡を基にした曲から日本人といわれる朝鮮の英雄“沙也可”の墓前で作った曲などが、既成の篠笛イメージとは異なる世界を垣間見せる。
ヴァイオリンやアコギなどアコースティック編成のバンドと組んだ、初のライヴ盤。ナチュラルな楽器の音と田辺のリラックスしたヴォーカルとは相性が良く、全体を通じて森の中にいるようなサイケデリック空間を生み出している。13分以上の「ハワイの詩」が秀逸。