音楽むすび | 発売元 : 株式会社ワードレコーズ

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ア・クリスマス・キャロルア・クリスマス・キャロル

サバトンのギタリスト、トミー・ヨハンソン率いるマジェスティカの新作は、チャールズ・ディケンズの名作、 『クリ スマス・キャロル』をベースにした壮大なコンセプト・アルバム。デビュー作をはるかに超えるシンフォニックで エピックな仕上がりは、まさしくメタル・オペラだ!【日本語解説書封入/歌詞対訳付】 サバトンのギタリストでもあるトミー・ヨハンソン率いるパワー・メタル・バンド、マジェスティカ。 00年にレイ ンエクシードという名で結成され、6枚のアルバムをリリース。昨年マジェスティカと改名するとともに、 ドイツの大 手レーベル、ニュークリア・ブラスト・レコードと契約を果たす。 そしてリリースされたマジェスティカ名義でのデビ ュー・アルバム、『アバヴ・ザ・スカイ』は、 ハロウィンやアヴァンタジアといったパワー・メタル・バンド、さらに はエピックなサウンドトラックなどから影響を受けた、 まさに「マジェスティック=壮大な」作品であり、ここ日本で もメタル・ファンの間でも大きな話題となった。 今年1月には実現した来日公演は、マジェスティカ名義としては初ライヴだったこともあり、 日本のファンにとってはもちろん、バンドにとっても記念すべきイベントとなった。 さて、この度リリースされるマジェスティカの新作は、チャールズ・ディケンズの名作、『クリスマス・キャロル』 に 基づいた壮大なコンセプト・アルバム。パワー・メタルといっても様々なスタイルがあるが、 よく知られたクリスマスのメロディが引用されるなど、その明るく楽しくエピックな面がここまで強調された アルバムはそうそうない。パワ -・メタル+ディケンズ+クリスマスという組み合わせのケミストリーは想像以上だ。 オーケストレーション、分厚い コーラス、疾走する楽曲、わかりやすいメロディ。あらゆる点において、デビュー作、 『アバヴ・ザ・スカイ』をはる かに超える、パワー・メタルの理想型に仕上がっている。これぞメタル・オペラだ! 【メンバー】 トミー・ヨハンソン (ヴォーカル/オーケストレーション/ピアノ/スレイベル) アレックス・オリズ (ギター/ヴォーカル) クリス・デイヴィッド (ベース/ヴォーカル/スレイベル) ジョエル・コルベルク (ドラムス/ヴォーカル)

マニフェストマニフェスト

フランス初のデス・メタル・バンドと言えば、このラウドブラストだ。 その結成は 85年にまでさかのぼる。多数のデモを発表したのち、89年に『Sensorial Treatment』でアルバム・デビュー。 この時点では、まだデス色はありつつも、 スラッシュ・メタルの範疇でくくれる作風であった。 大きな転換点となったのが、 セカンド・アルバム、『Disincarnate』。 フロリダやスウェーデンを中心に、世界中でデス・メタルの嵐が吹き荒れていた91年にリリースされたこの作品は、 フロリダの聖地モリサウンド・スタジオで、デス、テロライ ザー、ディーサイド、カンニバル・コープス、オビチュアリーなどの 名作を多数生 み出したスコット・バーンズをプロデューサーに迎え制作された。 本作は、フラン ス初のデス・メタル・アルバムと言える記念碑的アルバムである。続く93年の サード・アルバム、 『Sublime Dementia』も、やはりスコット・バーンズと共に モリサウンド・スタジオでレコーディングされ、 ラウドブラストはフラ ンスを代表するデス・メタル・バンドの地位を確固たるものにしていく。

アルケミー・オヴ・ソウルズアルケミー・オヴ・ソウルズ

レインボーやヴァンデンバーグのヴォーカリストでもあるロニー・ロメロ率いるローズ・オブ・ブラックが 4枚目のアルバムをリリース。 今回もキャッチー、メロディック、時にプログレッシヴと、その世界観は全開。超一流 ヴォーカリストの絶品パフォーマンスを聞き逃すな。 今メタル界で最も引っ張りだこのヴォーカリストと言えば、ロニー・ロメロだろう。リッチー・ブラックモア、 エイドリアン・ヴァンデンバーグといったスーパースターたちがこぞってその歌唱力に惚れ込み、結果彼はレイ ンボー、 ヴァンデンバーグ両バンドの正式ヴォーカリストの座に収まっている。 最近ではマイケル・シェンカー・ フェストのアルバムにゲスト参加。昨年9月には、METAL WEEKENDで来日。 若井望とともにMETAL SOULS として、並外れたパフォーマンスを披露したことも記憶に新しい。 チリで生まれ育ったロニーは、08年にスペインに移住。そして14年、ギタリストのトニー・ヘルナンドと共 に結成したのが、 このローズ・オブ・ブラックだ。同年、バンド名を冠したアルバムでデビュー。 翌15年、その パフォーマンス動画を見たレインボー・サイドがロニーに接触。オーディションを無事通過したロニーは、 晴れてレインボーの正式ヴォーカリストの座を手にしたのである。 ローズ・オブ・ブラックもイタリアの大手、フロンテ ィアーズ・レコードと契約し、16年にセカンド・アルバム『II』をリリース。 この年、彼らはラウドパークにも やって来ている。 18年にはサード・アルバム『アイコンズ・オブ・ザ・ニュー・デイズ』をリリース。 若井望とのDESTINIA、 マグナス・カールソンとマイク・テラーナとのプロジェクトのザ・フェリーメン、ゴットハードの レオ・レオーニ とのコアレオーニなど、八面六臂の活躍を見せたロニーであったが、19年、突如ローズ・オブ・ブラックからの脱退を発表。 ファンを驚かせた。 バンドの顔を失い、窮地に立たされたローズ・オブ・ブラックであるが、この度4thアルバム『アルケミ -・オブ・ソウル』をリリースする。 さすがにロニー・ロメロの穴埋めは困難。数多くのオーディションを行い、実際2人の新しいシンガーでライヴもやってみた。 だが、ロニー無しではバンドは成立しないという結論 に達した彼らは、改めて彼を説得。 その熱い想いに打たれたロニーは、復帰を決意したのだ!キャッチーでメ ロディック、そして時にプログレッシヴ。 本作でもローズ・オブ・ブラック・ワールドは全開。ロニーが復帰 を決意した理由の1つが、 新曲のクオリティの高さだったというのだから、本作が新たなる傑作に仕上がって いることは容易に想像できるだろう。 リッチー・ブラックモア、エイドリアン・ヴァンデンバーグ、マイケ ル・シェンカーといった名だたるアーティストたちが認めた ロニーの歌声にも、ますます磨きがかかってい る。『アイコンズ・オブ・ザ・ニュー・デイズ』は全ヘヴィメタル/ハードロック・ファン必聴の作品だ。 【メンバー】 ロニー・ロメロ(ヴォーカル) トニー・ヘルナンド(ギター) ダニ・クリアード(ベース) ジョー・ニューンツ(ドラムス)

OO

マイケル・ジャクソンの復帰コンサートのギタリストに抜擢されたことで一躍有名になった女性ギタリスト、オリアン ティによるニュー・ソロ・アルバム。 アリス・クーパーやリッチー・サンボラとのツアーを経て、ギタリストとして、 ヴォーカリストとしてさらなる高みへと到達したオリアンティが奏でる骨太ハードロックを聴け! 【日本語解説書封入】 オリアンティはオーストラリア出身の女性ギタリスト。 15歳にしてスティーヴ・ヴァイのサポート・アクトを務め、 18歳にしてカルロス・サンタナと共演。 その早熟、天才ぶりを遺憾無く発揮してきた彼女であるが、09年、マイケル・ ジャクソンのバックバンドのメンバーに抜擢されたことで、世界的にその名が広まった。 残念ながらマイケルが急逝し たため、コンサート自体が中止になってしまったが、彼の死後公開された映画、『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』 においてオリアンティが大きく取り上げられたため、彼女の名を世界中の音楽ファンが知ることとなったのだ。 その後 も彼女の活躍は止まらない。 09年にリリースしたソロ・アルバム『Believe』からのシングル、「According to You」 は地元オーストラリアでTOP10入りを果たしただけでなく、アメリカでもTOP20入りを記録。 さらにアリス・クー パーやリッチー・サンボラといったスーパースターたちのツアーに参加するなど、トップ・ギタリストの名を欲しいま まにしてきた。 そしてこの度、ソロ・アルバムとしては『Heaven in This Hell』( 13年)以来、約7年ぶりとなる新作『O』がリ リースとなる。 前作でブルース色の強いハードロック・スタイルへと舵を切ったが、本作ではさらにその路線に磨きが かかっている。 モダンなアレンジメントも多少散見されるものの、基本的には過度な装飾を排した骨太な作りになって おり、ハードロック、ヘヴィメタル・ファンにこそ聴いてもらいたい内容。 ギターの腕前については今更触れるまでも ないが、ヴォーカリストとしての力量も確実にアップ。 実にパワフルに、そしてエモーショナルに歌い上げている。 今 年はギブソンからシグネチャー・モデルのアコギも出る予定となっているオリアンティ。 ますますの活躍が期待される。

フォーガットン・デイズフォーガットン・デイズ

SUNN O)))との仕事で知られるランドール・ダンをプロデューサーに迎えたアメリカン・ドゥーム・メタル・バンド、ポールベアラーによる 4 枚目のアルバムは、サウンド、テーマともにドヘヴィ。 これぞ 21 世紀のヘヴィメタルだ。 【日本語解説書封入】 アメリカのドゥーム・メタル・バンド、ポールベアラーは、08 年にブレット・キャンベル、ジョセフ・D・ロウランドらによって結成された。 10 年に発表したデモがきっかけとなり、先鋭的なバンドを多く輩出しているカナダのプロファウンド・ロア・レコーズと契約。 12 年にリリースしたデビュー・アルバム『Sorrow and Extinction』は、ピッチフォークを始めとした音楽サイトで絶賛され、ポールベアラーの名は一気に世界中の音楽ファンに広まった。 ビリー・アンダーソンをプロデューサーに迎えた 14 年のセカンド・アルバム『Foundations of Burden』も、ピッチフォークでベスト・ニュー・ミュージックに、デシベル・マガジンで年間ベスト・アルバムに選ばれるなど、各方面で非常 に高い評価を得た。 その後、ヨーロッパ最大手レーベルであるニュークリア・ブラストに移籍。 17 年にリリースされ たサード・アルバム『Heartless』では、グラジジからプログレまでをも飲み込んだサウンドを披露。 新たなファン層へも大きくアピールしたこの作品は、ビルボード・チャートへのランクインも果たした。 そしてこの度リリースになるのが、4 枚目のアルバム『フォーガットン・デイズ』である。 アートワークにも示されているように、家族ーしかも有形無形の喪失ーをテーマとした本作では、さらなる重さが追求されている。 それもそのはず、SUNN O)))やアースとの仕事で知られるランドール・ダンがプロデューサーを務めているのだ。 作品がヘヴィにならないはずはない。 激重グルーヴ、そして感情むき出しのフック。 10 年に渡る活動で得たものを凝縮した作品が、この『フォーガットン・デイズ』。 サウンドもテーマもヘヴィすぎる本作こそ、21 世紀のヘヴィメタルだ。

スクリプチャーズスクリプチャーズ

ナパーム・デスのヴォーカリスト、マーク”バーニー”グリーンウェイを輩出したイギリスのデス・メタル・バンド、ベネディクション。 12年ぶりのニュー・アルバムとなる本作では、2代目ヴォーカリスト、デイヴ・イングラムが20 年ぶりに復帰。イギリスらしいクラスト風味あふれるデス・メタルを聞かせる。 【日本語解説書封入】 イギリスのデス・メタル・バンド、ベネディクション。 その結成は89年にまでさかのぼる。当時まだ新進気鋭のレ -ベルであったニュークリア・ブラスト・レコードと契約し、90年に『Subconscious Terror』でアルバム・デビュ -。 ベネディクションがこうもスムーズにアルバム・デビューを果たした理由の1つに、マーク”バーニー”グリーンウ ェイの存在がある。 89年、当時世界最高速のバンドとしてエクストリーム・メタル界の話題をさらっていたナパーム・ デスからリー・ドリアンが脱退。 その後任に、ベネディクションのヴォーカリスト、バーニーが抜擢されたのだ。 バーニー脱退後、デイヴ・イングラムが後任として加入。 『The Grand Leveller』( 91年)、『 Transcend the Rubicon』( 93年)、『 The Dreams You Dread』( 95年)、『 Grind Bastard』( 98年)の4枚のアルバムをリリースした。 98年にデイヴが脱退し、後釜としてアナール・ナスラックのデイヴ・ハントを迎えたベネディクションであるが、 21世紀に入ると活動ペースがダウン。 ツアーは続けていたものの、リリースしたアルバムは、『Organised Chaos』( 01 年)、『 Killing Music』( 08年)の2枚のみ。もう12年間も新作を発表していない状態が続いていたのである。 だが、 彼らもついに重い腰を上げた。 昨年、博士号取得のため、そしてアナール・ナスラックに専念するため、20年間連れ添ったデイヴ・ハントが脱退。 すると、ギタリストのダレン・ブルックスはすぐに前任のデイヴ・ハントに電話をかけた。 まったく予期しないバンド 復帰の誘いであったが、デイヴはその場で快諾。20年ぶりにベネディクションへの復帰が決まったのだ。そして、つ いにヴェールを脱ぐニュー・アルバム『スクリプチャーズ』。 12年ぶりのニュー・アルバム、そして20年ぶりの2代 目ヴォーカリストの復帰であるが、ベネディクションはやはりベネディクション。 イギリスのデス・メタル特有の、ク ラストやアナーコ・パンクからの影響を感じさせるデス・メタルをプレイし続けてきた彼ら。 その信念は、30年間一 度もブレたことがない。ブルータル・デス・メタル、メロディック・デス・メタルなど、さまざまな方向へと枝分かれしてきたデス・メタル。 だが、ベネディションがプレイしているようなスタイルこそ、本来デス・メタルが目指してい たものだ。オールドスクール・デスのファンならば、これを聴いてアガらぬはずはない。 クレイドル・オブ・フィルスやヴェイダーなどを手がけたスコット・アトキンスによるミックスも見事。 元デス、マ サカーのカム・リーがゲスト参加しているのもオールドスクール・デス・メタル・ファンには嬉しいところ。

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