発売元 : 株式会社CRSソングス
世界に誇る富樫の91年パリでのセッションの20年ぶりのCD再リリース。富樫とクラークのベースの提示から始まる「ポウズ」にパーカッシヴに応える佐藤允彦。一言一句も、もらさず捉えんとするさまが見える。生涯の盟友佐藤との音の魂は、留まることない銀河のように広く遠くへと四散する。
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株式会社CRSソングスギルがもっとも野心的だった時代に東京で残したライヴ。川崎燎と峰厚介を加えたオーケストラがギルならではのふくよかで重厚なアンサンブルを描出する。ロックにもっとも近づいていた時代の吹き込みらしく、多様なビートが音の万華鏡を思わせる。
ジム・ホールを信奉する伊丹雅博。ウッド・ベースを追求するスティーブ・ウィップル。ともに世田谷経堂生まれという二人の心温まるデュオ作。名曲揃い。ハンドメイドのような温かさのある音楽であり、ジャズに向かう熱い思いや誠実な人柄が伝わってくるようだ。
ジャズに関する著作で有名になったモラスキーが佐藤允彦のプロデュースで贈るソロ・ピアノ。マル・ウォルドロンを想起させる左手の骨太いサウンドとファンキーな右手が印象的に響く冒頭曲から、「Be-bop for Barry」はバリー・ハリス的なビ・バップの時代感が漂う演奏。長年のジャズ・ファンを魅了する一枚。
日本の名ピアニスト、鈴木宏昌が最後に残したライヴ・アルバム。死去する前年、ガンと闘病する中、親友のスタジオで収録した。原朋直をフロントに迎えたカルテット。本人には最後の作品という思いがあったのかもしれない。渾身の力をふりしぼるような熱演が胸を打つ。
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株式会社CRSソングス77年、ジャズ界にクロスオーヴァー・ムーヴメントが起こっていた最中の作品。アコギとエレキを使い分け、インド人ヴォーカルをフィーチャーしたエスニック感覚ジャズを作り上げている。ワールドワイドな音楽観は、当時はかなりエキセントリックだったに違いない。
福岡のライヴ・ハウスで行なわれた、日本を代表するピアニストのソロ公演を収録したライヴ録音。スタンダードのほか、ソニー・ロリンズやホレス・シルヴァーの楽曲も取り上げているが、どの演奏も曲の魅力を引き出しつつ、揺るぎないタッチで、知的で創造性に富んだアドリブを展開している。
アルバム・タイトルはいまや名作となった自己のオリジナル曲、これを冠した秋吉敏子のトリオによる作品。61年の凱旋リサイタルを記録、オリジナルはソノシートで発売された。ジャズ史に残る名曲「黄色い長い道」、彼女の郷愁の想いが伝わって美しく感動的でさえある。★