発売元 : 株式会社HOWLINGBULL
サンフランシスコの暴走軍団による特別作。本来はセカンドで本邦デビューする予定だったが、ツアー中の2010年8月にヴォーカリストが他界、ファーストも収録した追悼盤でもある。ハードコアがスラッシュへと発展していった80年代中期を彷彿とする音、怒りを放射する歌。激烈エネルギーが満載。
台湾のメロディック・ブラック・メタル・バンドのセルフ・カヴァーに、2006年のアルバムの数曲を加えたCD。デス・メタルもブレンドしつつ二胡の音が叙情性に富む潤いをもたらし、日本盤のみのジューダス・プリーストの「Painkiller」も独特の解釈だ。政治的な内容も含む英語と中国語の歌詞も大変興味深い。★
メロディック・デス・メタルにケルト民謡の旋律を混ぜたようなスイスの8人組“フォーク・メタル・バンド”の4作目。フィドル、バグパイプ、ティン・ホイッスル、マンドリン、ハーディ・ガーディ、フルートも入れ、男性デス声だけでなく清楚な女性ヴォーカルも加わり、新鮮な趣だ。「Otherworld」「The Limimal Passage」は追加曲。
飛躍のきっかけとなった2007年発表のセカンド・アルバムは、デンマーク人プロデューサー、テュー・マドセン(ホーンテッド、ダーク・トランキュリティなど)がプロデュース。メタルコアの縦糸に複雑に編み込まれていくプログレッシヴ・サウンドは、曲の中にひとつのドラマを作っていくようだ。
スペインの新人メタルコア・バンドの1作目。メロディック・デスの影響下にあるヘヴィ・リフと聴かせるメロディ、クッキリと整合感あるアンサンブル、展開のたびに琴線を刺激するような流れを作る。誰それっぽいところは多々あるが、ギラリと光る力量とセンスを持つ新人だ。マニア必聴!
米ペンシルヴェニア州出身の5人組、オーガスト・バーンズ・レッドのサード・フルレンスにして本邦デビュー・アルバム。野太いヴァイオレンスが間断なく吐き出され、繊細なギター・ワークが時にプログレッシヴに響くーーそのサウンドには、あらゆるメタルコアの可能性が内包されている。
台湾発シンフォニック・ブラック・メタル・バンドの全世界デビュー盤。攻撃的かつ挑戦的、切れ味の優れた演奏にまず衝撃を受ける。さらに二胡を導入することで、もの哀しくも美しい旋律を見事に表現。深みのあるサウンド構築に成功している。あふれ出す荘厳なメロディが、聴き手を心酔させ魅了する。
スコットランドのパイレーツ・メタル4人組によるセカンド・アルバム。この1年には結成者のギャヴァン・ハーパーが脱退するなど紆余曲折もあったが、ドラマティックで勇ましい音世界は、新航海の始まりを告げるに十分。大海原を股にかけての冒険の旅が繰り広げられる一枚だ。