1989年7月発売
J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲集J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲集
今は多くのひとが忘れかけてしまったいかにも峻厳で、精神性そのもののような息苦しいほどのバッハがきける。(1)の序奏からしてすでにそうだ。かつてバッハはこれほどまでにガイスト(魂)の音楽家と思われていたのだ。(3)も凄い。
J・Sバッハ:カンタータ第80・147番J・Sバッハ:カンタータ第80・147番
収録作といい、演奏者の顔ぶれといい、演奏の説得力の強さといい、長くリファレンスとして聴きつがれていくであろう名盤である。今の耳には些か表現過多と聞こえるフシもあるが、グイグイとリヒター・バッハの世界に惹込む力には、抗い難いものがある。