1989年発売
スピリット・オヴ・ザ・ギタースピリット・オヴ・ザ・ギター
ウィリアムズ最大の武器は音色の美しさ、見事なタッチによる輝くばかりのトーンはセゴビアに勝るとも劣らない。その美質は、おおらかな音楽性・揺るぎのない技巧と共に聴くものを魅了せずにおかない。バードの組曲が実にサマになっているのも彼ならでは。
グールドの世界5グールドの世界5
グールドの一連のバッハ録音の1つで、第5,6番はモノーラル音源をそのまま収めている。幾度聴いても感銘新たな演奏で、これはグールドの多くのレコードに共通していることだが、生き生きとして感興溢れているという点では、最右翼に位置する名演だろう。装飾奏法ひとつ採ってみても実に素晴らしい。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタNO.30ベートーヴェン:ピアノ・ソナタNO.30
23歳のグールドがはじめて録音したベートーヴェンが、ここに収められた最後の3曲だった。颯爽と自在な演奏が聴き手をぐいぐいと引き込む。荘厳さは薄いものの、時折りのぞく抒情性はグールドならでは。後年17曲録音したが、この3曲の再録はなかった。