1991年8月発売
ミュージック・フォー・ザ・ピープルミュージック・フォー・ザ・ピープル
ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックのドニーの弟、マークの堂々デビュー作。兄ちゃんや地元ボストンの顔役ラッパー=MCスパイスらの助力を得て完成したのは、ニュー・キッズを前身バンド時点で脱退したワルの彼らしいラップ・アルバム。結構骨太な作りだ。
ダブル・エクスポージャーダブル・エクスポージャー
“クール・シンガー”と呼ばれたクリス・コナーが、メイナード・ファーガソン楽団と共演した60〜61年の作品。メイナードはハイノート(高音)プレイで知られるトランペット奏者だ。そのハイノートがしつこいときもあるが、ここでは効果的。
ライヴ・アット・センチュリー・プラザライヴ・アット・センチュリー・プラザ
94年に惜しまれつつこの世を去った黒人ジャズ・シンガー、カーメン・マクレエが68年にLAのホテルでライヴ録音した幻の名作。なんとLP未収録の9曲((16)〜(24))を追加、全24曲の得用盤だ。彼女のライヴ作は傑作が多く、本作もその1枚。揺るぎのない歌唱力が素晴らしい。
シルヴィア・シムス・シングスシルヴィア・シムス・シングス
薬と酒以外はビリー・ホリデイのすることは全部真似したというベテラン歌手S.シムスの52,54年録音の代表作。全12曲中の8曲をB.キャロル・トリオがバックを務めた味わい深いアルバムだ。たんなるビリーのコピーとは異なる独自性のある歌唱が魅力的だ。