1992年10月25日発売
シャカ・ズールーシャカ・ズールー
ポール・サイモンがアルバム『グレースランド』に起用、南アの黒人ミュージシャンたちが脚光を浴びるきっかけともなったア・カペラ・グループの87年度録音。その後マハラティーニを聴いた耳には、非常に知的な印象が残る。サイモンとの相性にも納得?
クロワ・ダムール〜愛の十字架クロワ・ダムール〜愛の十字架
奔放なカントリー・ロックで人気の高い人の、来日を記念してのベスト盤だが、全12曲中5つの新曲と言ったように、入門編を越えた価値を備えている。中でも、ビートルズ・ナンバーのカヴァー(1)に至っては、そのリズムの豪快な切れ味といい惚れ惚れする。
ドリーム・ザ・ワールドドリーム・ザ・ワールド
ニューヨークの尖鋭的ジャズ・クラブ“ニッティング・ファクトリー”などで活躍していた女性シンガー、ノラ・ヨークのデビュー・アルバム。メロディに忠実にサラリと歌う歌い方がけっこう新鮮だ。“新感覚の正統派”といった感じだろうか。
ラヴ・フォー・ザ・フューチャーラヴ・フォー・ザ・フューチャー
マービン・ゲイの娘(母親はジャニス・ハンター)、ノーナのデビュー作。周囲を固めるのはウルフ&エピックやアンドレイ・クラウチの甥などで話題だけで終ってしまう可能性が60%というのが正直な気持ち。しかし、軽いけど歌唱力に幅があるから少し期待。
ユー・ガッタ・ビリーヴユー・ガッタ・ビリーヴ
ニュー・キッズのドニーの実弟が前作に続き兄プロデュースのもと完成した第2弾。今や兄弟負けず劣らずの人気だが、両者共カッコじゃない徹底した仕事ぶりが光る。ジャジーな雰囲気もとり入れて音の幅も広がった。相当骨っぽいヒップホップ作品の一つ。