音楽むすび | 1993年4月25日発売

TVのテーマ曲を担当するなど、この時期好調だった彼ら。ユーモラスな修辞を効かせたラヴ・ソングをすんなりと耳に入りこませる、遊びをふんだんに盛り込んだポップな音作りはさすが。YMOを思わせるところも感じたのは個人的な発見。

80年代中期から歌謡界を支えた彼女のベスト・オブ・ベストCD。時流に沿ってマスト・エネルギーを吸収する芸能界ならではの痕跡が随所にあり、その中でも驚いたのは(5)。実は、この曲クラシック・テクノだったんですね。誰か、これをリミックスして!!

タイで大人気の若手女性シンガーの本邦デビュー・アルバム。打ち込み主体のダンス・ナンバーを中心に、アメリカナイズされた上質のポップ・ミュージックが満載だ。メロディ・ラインにほんのり香るタイ・フレーヴァーも新鮮で心地よい。ルックスは鳥越マリ風。

U2やピーター・ガブリエル、ロビー・ロバートソンなどを手掛け、この春のグラミー賞では最優秀プロデューサーに選ばれた人の2作目。少人数での手作りのサウンドで、懐かしい響きと謎を秘めた不思議な世界を描き出していく。歌い口調にも独特の味が。

甘いマスクとは裏腹にまるでブラック・アーティストのように渋くてブルージーなヴォーカルが魅力的。モデル、スタイリストとして活躍していたニックの才能を見出したのがマドンナだけあって、ソングライティング&プロデューサー陣は超豪華! 二重丸。

(1)〜(7)ははるか昔のヒット曲、残りが新録音のカヴァー曲。(8)(9)(12)といった有名曲も何げないアレンジで聴かせてしまう。こんな中途半端な企画でも、たぶん売れてしまうところが、世界に名だたるロッドの凄さか。次作ではアンプラクドを発表する商売人です。

6月9日に結婚する幸福な皇太子様のためのウェディング・ミュージック。「何があろうとも真実の愛かあれば、すべてを乗り越えられる」という内容の(5)は、彼の生き方そのまま。ゆったりしたバラードやAORが多いから雅子さんとも一緒に聴けるかな?