1993年8月25日発売
ジョナサン・シングズ!ジョナサン・シングズ!
83年に発表されたアルバム。活動歴は長いが、日本で知られるようになったのはニューヨーク・パンクが出現した頃。テレヴィジョンが醒めきっていたのに対し、彼らのインテリジェンスには人の体温が感じられた。本作も時代を越えて心に語りかけてくる曲ばかり。
パーリーパーリー
通算6枚目(ベストを含む)は、残念ながら自作の曲が入っていない。しかも、楽曲提供者が無難な選択のため制作意図が希薄になってしまった。しかし、その中で可能性をみせるのがシングル曲(10)。林哲司によるものだが、彼にとっては、ここ数年の快作だろう。
THE SOUND OF THE HITTHE SOUND OF THE HIT
ジュリアン・ヘンリー率いる英ポップ・ユニットの通算4作目。職人芸というには、あまりに繊細な情緒を持つポップスといっていいか。光の濃淡のようなものを機知のきいたポップ・ミュージックの中に折り込んだような表現はますます磨きがかかっている。
アレサ・ナウアレサ・ナウ
68年発表の4作目。素直な一所懸命というのか、人並はずれた才能と資質を持ちつつ、奢らぬ熱唱が素晴らしい。ディオンヌのカヴァー(2)のようなポップな曲もあるが、映画「ブルース・ブラザーズ」でも歌われた(1)、レイ・チャールズの(4)等で本領発揮。
アレサ・アライヴズアレサ・アライヴズ
“ソウルの女王”の67年作品。名盤と名高き『貴方だけを愛して』と『レディ・ソウル』の間に発表された、ほとんどがカヴァーという内容から地味な存在の1枚だが、ブルースもゴスペルもスタンダードも紛れもない彼女の歌。これで25歳とは!! の貫禄なのだ。
イン・ザ・ミッドナイト・アワーイン・ザ・ミッドナイト・アワー
1965年発表のアトランティックでのファースト。(1)(6)(8)(11)はスティーヴ・クロッパーがプロデュースしたメンフィス・サウンドに乗って歌われるナンバー。(5)(9)(12)はファルコンズ名義(ピケットが在籍していたグループ)だ。年代順にプレイバックして聴くといい。