1994年発売
神経衰弱神経衰弱
1981年のデビュー作。この作品を皮ぎりに年1作のペースで発表された第2作『色彩感覚』、第3作『浮遊空間』はまとめて初期3作とされ、全曲とも彼女の作詞。この作品の衰弱したヴォーカルから、2作目ではジャズへの傾倒を思わせ、3作目ではシンセを含むテクノ風の味付けがあったりと、時の流れに敏感に反応していた。
イミテーション・ロンリー〜都会は淋しがりやのオモチャ箱イミテーション・ロンリー〜都会は淋しがりやのオモチャ箱
サブ・タイトルに“都会は淋しがりやのオモチャ箱”などとつける彼女のアルバムでは、作詞家と歌手とが微妙にズレながらマッチングしている。彼女の声に合った、といっても新鮮な響きをもったタイプの曲を提供している過程のアルバムといった感じ。
Last Good-byeLast Good-bye
この時期の亜蘭知子は作詞以上にシンガーとしての活動に意欲を燃やしていたようだ。本アルバムはまるでエキゾチックな冒険小説を読んでいるような仕上がりになっており、曲を聴いていくとスクリーンのワン・シーンのように映像が浮かんでくる。