1995年10月21日発売
日本でも人気の高い聴きやすいロンドンを本拠とするポップ・アーティスト、マットの95年作。本作ではライヴ・バンドのメンバーなどを使ったり、ロスで録音したりと、新しい試みが見られるが、基本は前作同様キャッチーな作品をつくることでかわりない。
カンテムス少年少女合唱団は、ハンガリーのある小学校の生徒たちによって編成されている超ローカルな合唱団。その素朴で少しザラついたハーモニーに、以前「ブルガリアン・ヴォイス」を聴いたとき(そこまで刺激的でないにしても)の驚きを思い出した。
ジャケットも担当しているギタリスト、恒松正敏が今回、ソリッドな演奏で参加。が、町蔵ヴォーカルがはらむどこかおとぼけな説得力は変わらない。思うにこの人が書く/歌う日本語の快感て、ボアダムズが演奏で体現する“間”の良さを言語化したものかも。
全盛期に比べて幾分衰えたとは言え、シュライアーの歌声は今年還暦を迎える人の声とは思えないほど若々しく、どの曲も立派すぎるくらい堂々としている。その純朴で折り目正しい歌唱は今でも健在だ。長期間にわたって熟成された深みのあるシューベルト。
スウェーデン出身の4人組の2枚目。中心メンバーは、ドラムとヴォーカル、詞曲も手掛けるロドリゲス。スラッシュっぽいノリもなくはないけど、むしろサウンドは80年代初頭にパンクの影響で登場したポップなギター・バンドに近い。詞はけっこう、社会派。
オリジナル・ヴォーカル使用の寺田創一によるリミックス(1)(2)と、オリジナル・ヴァージョン(3)。オリジナルのカッ飛びのすごさを再認識させられた。はっきり言って(3)の勝ち! 仕込みの量の差かなぁ……。とはいえ(1)(2)とも面白く聴きました。元ネタが強すぎたわけね。
Jポップ・ダンス・リミックス・シリーズの1枚。ダブマスターXが担当している。ホームパーティなどでかけると盛り上がりそうな旬の「ネタ系」作品だ。CDプレーヤーが壊れたかと思うほどクドくエグいダブ・ミックスの方にパワーと意志が感じられる。
フロリダ出身のデス・メタル・バンドが93年に発表した3作目。メタリカとの仕事で有名な大物フレミグ・ラスムッセンをプロデューサーに迎えて制作されたアルバムで、ひたすら重く激しく、そして突進していくような超重量級のサウンドを満載している。