1995年6月発売
FORMsFORMs
解散したソフトバレエの遺作となったアルバム『FORM』を、グレッグ・ハンターやブラックドッグらのDJたちがそれぞれリミックス。全体的にアンビエント感覚の作品に仕上がってるのも、音楽シーン全体の流れと彼ら自身の音楽的方向性の結実の結果か。
アレキサンダー・ラグタイム・バンドアレキサンダー・ラグタイム・バンド
デビュー当初は1stアルバム『アレキサンダー・ラグタイム・バンド』のタイトル名のようにフル・ネームがARBの正式名だったが、ARBの名が定着するにつれ、ヴォーカル、ギター1本、ドラム、ベースの編成から生み出すストレートなロックンロールが完成していく。石橋綾のヴォーカルが骨太になっていき、鋭利な詞がインパクトを増してきた。そのARBの79年6月発表の1stから85年10月発表の9thアルバムがこれだ。7th『魂こがして』後にメンバー・チェンジがあり、一時大きく揺れた時期もあったな〜。
パンドラの小箱パンドラの小箱
78年11月リリースの7thアルバムで、阿久・筒美のゴールデンコンビによる(7)を収録。アイドルから大人の世界へ移行した時期の作品だけに、時として少女っぽさを見せながら、セクシーな雰囲気を漂わせる。歌の巧さと初々しさのバランスがよくとれている。
10カラット・ダイヤモンド10カラット・ダイヤモンド
79年10月リリースの9thアルバムで、10篇のラヴ・ストーリーで構成された意欲作。阿木燿子と三浦徳子が詩を提供していて、そちらの2人の個性の違いも楽しめる。もちろん、それを自分のものとして歌いあげている岩崎の歌唱力は言うまでもないけれど。
WISHWISH
80年11月リリースで、初のLAレコーディング。西海岸の乾いた空気のなかでは、日本の歌手としてはドライな感じの岩崎の歌がウェットに聴こえてしまう。それが逆に効果的な隠し味となって、深みのある作品に仕上がった。筒美京平のピアノも聴きもの。