音楽むすび | 1995年発売

本作は、94年12月1〜2日に東京NKホールで行なったコンサートの模様を収録したライヴ盤。基本的に前年リリースのアルバム「ア・プレイス・イン・ザ・サン」の曲を中心としながらも、デビュー以来彼女が熱愛しているナンバーを随所に折り込み、ベスト盤的なセレクトにしてる点が嬉しい。彼女の生の声も素敵ですね。

1曲目の良さにぶっとびーっ。まさに目覚めたブー! って感じでカッコイーんである。今までのセンチメンタルな部分も残しつつ、もう一歩勇気を出した的攻撃性もある。ギタリスト・マーティンはなかなかいい曲を書くようになったね。2度目の来日も決定。

日本でもけっこうファンがいるベース・ミュージックの編集モノ。今回は乗りのいいファンク系の音を多く収録。ベース音というのは頭というより体のシンの奥にしみこんでくる特性を持っているが、その魅力が十分に引き出されている。ブックレットのお尻も◎

彼女自身が編集したべス卜盤。アップル・レコード時代のポップス調から、そこを離れてのしっとりした趣のものまで、感動しながら、しんみりと聴いてしまいました。ジャケット内に当時のシングルのジャケット、写真などが豊富に付されているのも、涙もの。

今回はとくにオペラ・ファンでなくとも楽しめる親しみのある曲を集めている。各曲には、少々生真面目なくらいきっちりと取り組んでいる。したがって多少違和感のある曲もあるが、名曲集として十分に美しくまとまっている。中では(9)が聴きごたえがある。