音楽むすび | 1996年12月2日発売

最高の音で楽しむために！

さすがカラヤン。(1)などゆったりしたテンポであくまでロマンティック(編曲者ジャゾットはロマン派の人!)にやっている。他の本物のバロック曲も、時代様式より、響きの美をあくまで追求した演奏で、カラヤン美学をつらぬいている。

2年ぶりのオリジナル・アルバムもファンキーなノリでいっぱいだ。自分の世界をつくりあげた自信が伝わってくる。大ヒット曲(5)のナオミ・キャンベルとのデュオを聴くとヴォーカリストとしてだけでなく、ソングライターとしての力量も思い知らされる。

サエキけんぞう全面プロデュースによる本作。舌ったらずでキュートな歌声を活かすべく、本作ではフレンチ風ポップスや、ボサ・ノヴァ調のナンバー、70年代ブルースなどいろんな歌に挑戦している。全体に漂う心地よいソウルっぽさも大きな魅力だ。