1996年4月10日発売
エンペラー・トマト・ケチャップエンペラー・トマト・ケチャップ
ムーグ・シンセサイザーのうさん臭い音色にあえてこだわるこの種の演奏って、音楽よりも音そのものを偏愛するテクノのあり方と、案外近い部分があるのかも。根拠のないものを愛でる姿勢に貫かれたCDなので、音楽に確固とした感動を求める人には不向き。
ブロッサム・ディアリーブロッサム・ディアリー
キュートこの上ない歌姫ディアリーの50年代から60年代にかけてのベスト盤。自身による選曲だけに、一種の“本音”が聴けるところがミソ。特に、切なさすら感じさせるヴォイスなのに、不気味な説得力がある点が白眉。確かにジャズ・マスターのひとりだ。
ウディ・ハーマンウディ・ハーマン
かつてはウェストコースト・ジャズの温床となったウディ・ハーマン楽団が、62年から64年にかけてフィリップスに残した4枚の作品から、名曲をピック・アップした好コンピレーション。ビギナーからベテランまで楽しめるビッグ・バンド・ジャズだ。
ツイン・ベストツイン・ベスト
1995年にバンド復活した彼ら。が、これはオリジナル時代のベスト。ラウドネスと双璧をなすジャパメタの大御所だっただけにゴージャスなサウンドが魅力。日本人離れした洗練されたセンスはこのバンドならでは。