1996年9月発売
モス・エリキシルモス・エリキシル
イギリスのアンダー・グラウンドなロック詩人の96年のアルバム。ルー・リードや、本人が敬愛するシド・バレットとイメージがダブる部分もあるが、音楽の個性は強く、存在感は十分。オーソドックスなギターの弾き語りとサイケなアレンジの相性が不思議なほどいい。
スキゾフォニックスキゾフォニック
ブームに乗ってこんなバンドまでが日本発売。しかもサブ・ポップ。世の中はすっかりラウンジなのです。映画音楽やボッサ、オルガン・ジャズなどに軽妙にアプローチしたどことなくノスタルジックなスキャット・ポップス集。ピチカート・ファン向け。
ベートーヴェン:ヴァルトシュタイン・作品54 ロンド・アンダンテベートーヴェン:ヴァルトシュタイン・作品54 ロンド・アンダンテ
着々と全集完成に向けて歩みを進める園田高弘のベートーヴェン第8弾。細部にわたって目の届いた「ヴァルトシュタイン」はもとより、第22番のような日陰的な存在の曲に生命を吹き込んでいる点、園田の演奏は価値が高い。ただジャケットが地味すぎて残念。