1996年発売
64年に渡欧、73年に亡くなるまで晩年をヨーロッパで過ごしたべン。これはその時代のライヴ録音で、モンマルトルのハウス・トリオをバックに、余裕たっぷりの演奏を繰り広げる心なごむ作品だ。特に(4)(6)といったスロー・バラードが素晴らしい味わい。
モダン・ジャズ・ベースの開祖として知られるペティフォードが、死の直前にデンマーク・ジャズ界を代表する若手ミュージシャンと繰り広げたエキサイティングな好セッション。日本では無名の連中ばかりだが、その演奏水準の高さに改めて驚かされる。★
プレヴィンが45年から翌年にかけて残した4種類のセッションを収録。中でも貴重な演奏がホーン奏者と共演した(4)と(9)だ。クラシックの世界でやがて名を成す彼だが、この時代はスウィンギーなプレイに徹していた。それが分かるだけでも楽しめる。
スペイン出身の盲目のピアニスト、72年作品。ファンにはまさに待望のリリースと言えるだろう。テテの魅力は、圧倒的なテクをメリハリのあるリズム感覚で嫌みなく聴かせてしまうところにある。そのブルース感もスペイン生まれだからこそのものかもしれない。★
「危険な関係のブルース」がデューク・ジョーダンの作品であることはしばらく知られていなかったらしい。チャーリー・パーカーという名前のレコード・レーベルが初めて彼こそ原作者であるということを公けにした上で吹き込んだのがこのアルバムだ。
パットはベブ・ケリーらとのコーラス・カルテットで知られる女性ピアニスト。ここではビル・エバンスとのインタープレイで名高いラファロを従え、強力なベース・ランニングをバックにトリオ・ミュージックを聴かせる。(4)(5)(8)(10)はピアノ・ソロ。
アルト・サックスの名手が63年に吹き込んだ傑作のCD化。ドン・セベスキーの斬新なオーケストラ・アレンジが見事に様々なサウンド・カラーを生み出す中、アルト・サックスが魅力的に鳴り響く。曲によってはジム・ホール、メル・ルイスもフィーチャーされる。
クラーク・テリー〜ボブ・ブルックマイヤー・バンドのメンバーだった時代にマイナー・レーベルのReginaに録音したケラウェイの初リーダー作。オリジナル中心、ソウル・ジャズふうな演奏も。ソロ・ピアノによるシドニー・ベシェの(8)が圧巻。稀少盤。
グローバー・ワシントン、Jr.(Sax)、スティーヴ・カーン(g)などのごきげんなプレーヤーのサポートを得た日米合作盤。(4)はグローバー・ワシントン、Jrの作品だが、突然あの今田ぶしのアドリブが出てくるところなど日米合作でしか得られない面白さ。
フュージョン・ファンには懐かしい作品だ。このラテン・フレイヴァーの効いた、心地良いサウンドは、タイトルからの先入観は夏向きだが、肌寒い時に聴いても、逆にホットな気分になってきて、体を動かしたくなる。
「みるく」に曲を提供していたというT2yaと謎の女性シンガー、akiからなるポップ・デュオ、gml(girl meets love)のデビュー作。フレンチ・テクノハウス歌謡と言いますか、les5-4-3-2-1みたいなんですけど。お互いの意見を仰ぎたいところ。