1997年10月22日発売
うおおおアナーキーだ! と盛り上がってる場合じゃないですね。内容紹介しなければ。再結成後初のアルバムで、音的には97年リアルタイムの堂々たるハードコア。パンクからスタートしてここまで不変なのは、目の前の現実を見続ける視線の強さだろう。
国鉄の制服に身を包み、ピストルズを彷彿とさせる攻撃的なサウンドで和製パンクの先駆けとなったアナーキーのベスト。当時はエラい尖ったサウンドに思えたが、今聴くとどれもポップなのは向こうの初期パンクと同じ。必聴!
フリーホィールのウルフ・トゥレッソンとトーレ・ヨハンソンのコンビ、お馴染みクラウドベリー・ジャムといった、彼女の好きなスウェディッシュ・ポップスのメンツに加え、大橋伸行によるサウンドがキュートなマキシ。作詞家halの成長ぶりに注目。
またまたスラヴァにやられたという感じ。自国の作曲家の歌曲を歌うということでは自然なのだけど、選ばれた作品がひと癖もふた癖もある。どこか怪しげな雰囲気を持つ曲たちが、カウンター・テナーで歌われることによってますます不思議な光を放つ。
ニュー・エイジ音楽が運んできた“ディスカヴァー・マイセルフ”から“癒し”に連なる哲学。それは器楽音楽を奏する今日の若い音楽家の共通課題でもある。村松も例外ではない。アイルランドとクラヴィコードに発想を求めた97年のアルバム。想いあふれるほどせつない曲も。
ボリショイ少年少女合唱団は、オペラの舞台でも活躍している実力派。ロシア正教聖歌を含むこのクリスマス・アルバムで、ソロとコーラスを交えて幅広い表現力を披露している。4ヵ国語で歌われているとのことだが、各曲の解説と歌詞は付いていない。
吉田美奈子、角松敏生、南佳孝、佐藤竹善、塩谷哲らのプロデューサー、アレンジャー、コンポーザーを迎えたアルバム。滑らかでふくよかな彼女の声が、味わい深くポップスを描き出す。お金をかけて丁寧に作られた雰囲気とともに、日本のポップスの成熟を感じる。