音楽むすび | 1997年12月25日発売

妹シーシーとのデュオで活動してきたビービーの初ソロ作。エターナルとの共演曲(13)、似た路線の(1)、デボラ・コックス参加の今様ポップ・チューン(4)、(11)など、いろいろな曲調が詰まっているが、強い信仰心に裏付けされた迷いのない歌声が統一感を生む。

西海岸出身のネオ・サイケものバンドのデビュー作。ジャケットといいタイトルといい、「いかにも!」な世界。同時に60年代バブルガム・ポップへの傾倒ぶりも凄い。ギターが妙にうまいのは今風だ。確信犯ポップ。(4)はあの少年ナイフに啓発されて作った曲。

米CMJチャートの常連で、本作はNo.1に輝いたメジャーからの2作目(通算5作目)。以前に比べハードなノイズ・ギターが幾分影を潜めたが、その分、生ギター等を導入しポップなメロディを生かした軽快な作品が印象的。V.クラッシュ・ファン必聴。

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自然体でバッハの楽譜に挑み、しかも強固な意思を感じさせる「平均律」はまさに女史の真骨頂である。フーガは時として堅苦しいが、前奏曲の流れるような美しい旋律線は他の追従を許さないだろう。チェンバロの豊かな響きを柔らかく捉えた録音も秀逸である。