1997年3月21日発売
意外にも、ディスクでのビルスマとインマゼールの共演はこれが初めて。そこにビルスマ夫人のヴェラ・ベスが加わった。古楽界の第一人者同士が組んだ演奏、悪かろうはずもないが、爽やかな春風が頬を撫でていくようなシューベルトはまさに逸品そのもの。
今、ウィーンですごい人気のキルヒシュラーガーのソロ・デビュー・アルバム。再評価の高まっているコルンゴルトとアルマ・マーラー、そして、マーラーの初期の歌曲が収められている。フレッシュで明快な声をもつニュー・ヒロインの登場。
ヒット曲を集めた“赤盤”に対して、こちら“青盤”は隠れた名曲集といったおもむき。時にやり過ぎ、考えオチのきらいもある彼らだが、(4)や(5)のような「日本の歌」への取り組みは評価したい。(2)がいかにもYMO世代らしい音作りなのがおもしろかった。
オリジナル・メンバーによる第1期のライヴ録音を集めた2枚組。69年5月のBBCセッションから同年12月のフィルモア・ウェスト公演まで、初期の名曲や未発表曲が現場感覚で擬似体験できる。録音状態は今ひとつだけれど、信者にとっては聖杯クラスの宝物。
オペレッタはオペラと違って、よりミーハーな面白さがある。だから序曲だって少しも深刻じゃなくて、なんだか聴いているとワクワク・ウキウキしてしまう。ヴァーレクだってそんなことは先刻ご承知。でもあまり過度にはしゃがないところに性格が出てます。
芥川賞受賞作家としての辻仁成がクローズアップされている今だから、頑迷なまでにロッカーであり続けようとしている辻仁成を聴くと妙に深読みしそうになるが、“気負った言葉”がそのヴォーカルによって少年の歌のように素直な響きを獲得している。
おニャン子クラブ(今考えると、口に出すのも恥ずかしいネーミングだ)のベスト。良くデキた曲ばっかで、面白いのはたしかなんだけど、一人で聴いてるとメチャクチャ寂しくなるのもたしか。当時の写真がナシなのは残念だな。富川春美はドコへ行ったのか?