1997年5月発売
ヴァレー・オブ・ザ・キングスヴァレー・オブ・ザ・キングス
メンバーが頻繁に変わるわりには、コンスタントにアルバムを作り続ける彼らが、またまた新しいラインナップで吹き込んだシングル(97年リリース)。しかし、メンバーは変わっても、彼らの音楽的指向に変化はなく、ファンの期待通りのスピーディなメタル・ソングを聴かせる。
FREEWAYFREEWAY
古き良きブルース、ソウル、ファンク、ロックを再現する泥くさい音。批評的な匂いはなく、この音が好きでたまらないという愛情がつたわってくる。97年のいま、この音が誰にどんなふうに聴かれるのか、という点が好き嫌いの分かれ目になるはず。
ストーリー・オン・ダイアル Vol.1ストーリー・オン・ダイアル Vol.1
モダン・ジャズの原点ともいうべきビ・バップの最大の巧労者であり、ジャズを語る上で欠くことの出来ない天才チャーリー・パーカーがCDで登場した。ここにはダイアルへレコーディングした1946年から1947年の全録音から、大和明氏によって、彼の最良のアドリブ演奏を各セッション毎に録音順にセレクトしてあり、よほどのマニア以外この37曲は満足のゆく選曲といえよう。あの有名な、酒でほとんど意識不明の状態での悲痛なセッションも、もちろん収録してあり、パーカー全盛時の神髄にふれることが出来る。これを機にサヴォイ盤の早期CD化も望みたいものだ。