1997年6月発売
色々と味付けをしつつ、メロディアスでハードな音方面のいわゆる米国オルタナティヴ・ロック風といえそうなサウンドは達者。ヴォーカルをはじめとして身体全体から出るようになったら、面白くなるかも……。ここでは丸尾末広の画に押され気味と思う。
元ブリッジの大橋伸行のユニット、ペイトのデビュー盤。コレクターズのメンバーやニール&イライザなどゲストの顔ぶれを見ているだけで音が聴こえてきそうだ。60年代ポップスのおいしいトコロを乾いたギターなどでうまく料理している。カジくんに負けるな!
LUNA SEAのヴォーカルRYUICHIの7曲入りソロ・アルバム。大ヒット・シングルは未収録で、過度な情緒を抑えた音数の少ない静かなトーンが印象的。無理にバンドとの差別化をはからずに、素顔をさらけ出したような落ち着いた歌が耳に残る。
榎木孝明自身の書いた詞や描いた絵をバックに、モノローグ調で彼の朗読が響いてくる。落ちついた声で優しく語りかけてくる榎木孝明。その聡明な声と郷愁を覚えさせる物語は、聴き手の心を、遠い田舎の風景へと導いていく。彼自身の歌も同時収録中。
映画音楽としても知られる親しみやすいナンバーを中心に、ジャズとクラシックのテイストを上手に織りまぜた洒落たアレンジで聴かせるアルバム。フルートの音色が、時に切なく、また時にロマンティックに響く。これぞまさしく心の癒しの空間であろう。
フュージョン・シーンでいい仕事をしているビアードの97年のアルバム。彼はアレンジ力にもプロデュース力にも優れていることをこの作品で示してくれた。色彩感豊かなサウンド・テクスチャーはスムース・ジャズとして聴いてもかなりの聴き応えがある。
今時こんなアルバムがあったのか。なんとアルバムはタイトルになっている「プレザント・シェイド・オブ・グレイ」の12パートから成る壮大な組曲。想像通り現代版プログレ。アイディア豊かな展開は聴きごたえ充分。ただし初心者向きではない。