1998年1月21日発売
声楽作品集声楽作品集
リゲティ・エディションの第4弾。彼は東京オペラシティの“コンポージアム”の今年のテーマ作曲家でもある。彼の声楽作品のベスト・アルバムといったCD。一貫して流れる実験精神。発表された当時ほど刺激的でないのは、演奏のクオリティが高いから?
圓生百席46圓生百席46
圓朝の名作といわれる『牡丹灯籠』を圓生が再構成し、生真面目にテキストのようにじっくりと語っている。何とも粋な「梅にも春」の一節を出囃子に使い、さらに[2]では幽霊ものだけに『御札はがし』の出囃子・送り囃子には「青柳」を使っている。
圓生百席47圓生百席47
『圓正百席』もいよいよ佳境に入り、前作から「人情噺集成篇」となった。本作の「牡丹燈籠」は、巧みな人間描写が映える演目だ。圓正ならではの艶やかな描写が素晴らしい。圓正の人情噺は、圓正の十八番であるのと同時に人情噺の極めつけでもある。★
圓生百席50 「梅若禮三郎」圓生百席50 「梅若禮三郎」
圓生百席もいよいよ大詰めに近づき、人情噺の大作が登場してきた。人物の演じ分けに細心の注意をはらった噺家だけに、ここでも遊人(圓生は“あすびにん”と正しく発音)はそれらしく、武士も階級によって口調を変える。そのあたりも意識して聴いてほしい。