1998年10月25日発売
アメリカのロッカ界の最高峰として、日本では想像出来ないくらいに大衆的な人気を集めているバンドが、70年代後期に3年間のブランクを経て、カムバック作品として発表した。従来のブギ・ロックにエフェクター類を導入した新しい試みも話題になった。
彼らの2nd、3rd、4thアルバム。マイケル・マクドナルドが参加する以前の、サンフランシスコ湾岸地域で名を馳せていたころの作品だ。曲の多くは“ロック人種讃歌”で、'70年代前期のロックの有り様がわかる。激しいリズム・ギターと独得のハーモニーが見事。
変わり者か天才か。伝説のギタリスト、ローウェル・ジョージ率いるリトル・フィートの75年発表の5作目。よりタイトに、よりファンキーにサウンドを完成させた名盤。
セッションなどを通じては旧知の仲という二人のレコーディング初共演となるデュオ作品。フリゼールがここまで正面きってスタンダードに取り組んだのは初めてだが、ここではアタッチメント類は極力排除し、ルーシュと静かだが濃密な対話を展開していく。
ティル・フェルナーはウィーン生まれの26歳。超名曲をちょっと外して19番と25番というところが渋いが、柔和でエレガントな音はモーツァルトにぴったり。かなり計算しつくされた潔癖性が感じられるが、それで弾き振りしてるんだから大器は間違いなし。
18世紀末ロシアの“不当に葬り去られていたチェンバロ作品”(ボーモン)を、同時代製ブロードウッド製の楽器によって録音したディスク。バロックにも現代チェンバロにも聴かれない不思議な音楽体験は、当時のロシア宮廷の欧州での位置も彷彿とさせる。★
制作・出演
アリスター・マイルズ / アルノルト・シェーンベルク合唱団 / ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス / エリーザベト・フォン・マグヌス / デオン・ファン・デル・ワルト / ニコラウス・アーノンクール / ハイドン / リューバ・オルゴナソヴァ大沢誉志幸がベスト選曲で贈るライヴ盤。大ヒットの(3)以下、山本秀夫や美久月千晴など手練をそろえたバンドとともにイイ曲をじっくり聴かせる。そんななか、往年の元気のよさを偲ばせるアップ・テンポの(2)が懐かしい。この手の曲をもっと聴かせてほしい気も……。