1998年11月26日発売
制作・出演
J.S.バッハ / アムステルダム・バロック合唱団 / アムステルダム・バロック管弦楽団 / エリーザベト・フォン・マグヌス / クラウス・メルテンス / ゲルト・テュルク他 / トン・コープマン / ボーニャ・バルトズ / リサ・ラーションバッハのライプツィヒ時代初期の生気あふれる傑作のカップリングで、コープマン/ヴォルフによるバッハ・プロジェクトの好調ぶりを実証する一枚。ソロと合唱の声楽陣、充実した器楽アンサンブルを聴かせるオーケストラ、寄せては返す波のように自然なアンサンブル。★
バレンボイム2度目の全集。鳴らすところは存分に鳴らし、弱い部分はしっとりじっくり歌うという、ひとことで言うとかなりねっとりとした演奏である。前回の全集よりも単純でない点は評価できるが、この独特の暑苦しさに好き嫌いが分かれるだろう。解説の中で指揮者は「素っ気ない終わり方が望ましい」と述べているが、実際はその逆ではあるまいか。かなり効果を狙っていると思われる。
今や「オペラ」がその活動の重要な場となったバレンボイムの現状を確認するのに格好のCD。その巧みな指揮がこの作品をいっそうおもしろいオペラにしている。歌手たちに(歌での)芝居をタップリさせて、休みなしの2時間半を一気に聴かせてくれる。
バレンボイムは88年以来バイロイト音楽祭で「指環」の指揮をとっており、この「神々の黄昏」が91,92年の上演による全曲録音の完結編となる。“ワーグナー指揮者”としてのバレンボイムの最近の充実ぶりを伝える、幅と深さをもった演奏である。
制作・出演
カリタ・マッティラ / フランス国立放送フィルハーモニー合唱団 / フランス放送フィルハーモニー管弦楽団 / フランス放送少年合唱団 / ユーディ・メニューイン / レナード・バーンスタイン / 佐渡裕移籍第1弾アルバム。もちろん、全曲が小室哲哉作詞・作曲・プロデュース。アレンジはポップスという路線を踏まえながらも、さまざまなところで実験がなされている。シングル曲(4)(8)はアルバム・ヴァージョンで収録されており、新鮮な感覚で聴ける。
彼女もジャパニーズR&B(陳腐な言葉!)の流れに括られてしまうのだろうか? モンド・グロッソの大沢伸一プロデュースのタイトル・チューンは穏やかなグルーヴが心地いいが、歌が上手いわりには表情が乏しい。伝わってくるものが少ないというかね。