1998年4月発売
ブラームス&メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ブラームス&メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
95年録音の(1)が素晴しい。作品の規模に引けを取らないスケール感や、伸びやかかつ深々と歌い込まれた旋律。もちろん繊細な配慮も忘れていない。音色も瑞々しさと力強さを兼備している。竹澤恭子の魅力を最大限に引き出した会心作だ。(2)は既出の音源。
ラインの歌ビゼー&フォーレ:ピアノ作品集ラインの歌ビゼー&フォーレ:ピアノ作品集
97年にBMGクラシックスに移籍、“自分の弾きたいレパートリーを録音する”というコンセプトによる1枚目。ビゼーとフォーレは随分とスタイルの異なる作曲家だが、この同居はうまくいっている。繊細な打鍵と柔軟なフレージングがルイサダらしい。
ヴェニスの謝肉祭〜ミュージック・フォー・マイ・フレンズヴェニスの謝肉祭〜ミュージック・フォー・マイ・フレンズ
作品は珍しいものがあって貴重。だが、ずっと通して聴くと、いくらか飽きがくるので、2本のフルートのようにいくらか目先の変わったものがあると、もうちょっと良かったのかも。しかし、ゴールウェイはいつもながら明るい音色を存分にふるまっている。
アヴェ・マリア100%アヴェ・マリア100%
7名の作曲家によるアヴェ・マリア。グノー編曲作品(2)(4)の原曲であるバッハの曲が最後に収録されているが、アヴェ・マリアとは何の関係もないのでさすがに居心地悪そう。大バッハもグノーの無断借用に関しては許しても、この選曲には怒るかも?