1998年5月25日発売
ニール・ヤングの歩みを語る上で、ひとつの節目として必ずあがる作品で、一時期、ドラッグが原因で友人が死亡したりで、気分的に落ち込んでいた彼が、新生クレイジー・ホースを率いて完成させている。実際、溌剌とした演奏が評判になった。75年の作品。
最近再び異様にテンションが上がっているニール・ヤングとクレイジー・ホースの79年の傑作のCD化。パンク・ロックへの理解を示したサウンドや歌詞が話題が呼んだ。特にコインの表と裏のようなコンセプトを持つ(1)と(9)が何といっても素晴らしい。
76年作。2人の曲を交互に並べたオムニバスという性格が強い作品だから、双頭バンド的な楽しみはないが、ヤングの初来日直後にリリースされたこともあって、ファンには感慨深い。スティルスの曲も当時のソロと比較すると、いい曲を書いてるね。
71年のブルージーなデビュー盤から86年の『ナイン・ライヴス』までの9枚がCD化。『ギヴ・イット・アップ』(72)はウッドストック録音による初期の秀作。リトル・フィートやV.D.パークスらが参加した『テイキン・マイ・タイム』(73)は多彩な試みが光る意欲作。『ストリートライツ』(74)は凡作。『ホーム・プレイト』(75)と『スウィート・フォーギヴネス』(77)は歌手としての成熟を感じさせる佳作。『グロウ』(79)はP.アッシャーと組んだ異色作。『グリーン・ライト』(82)はバンプ・バンドと共演した話題作。
ウッドストックでの録音。エイモス・ギャレット、エリック・カズ、ジョン・ホールなどシブいメンツが集まったセッションはとてもホームメイドな感覚で彼女の歌を引き立てる。72年の名作。
リトル・フィートのビル・ペインとローウェル・ジョージらに、ジョン・ホール、タジ・マハール、ヴァン・ダイク・パークスで参加したロック色の強いサード・アルバム。73年作。
マリア・マルダーのソロ・デビュー・アルバム。ちょうど、多くのアーティストがオールド・タイム音楽に目を向け始めた73年の作品だが、そういった風潮とは切り離したところでも、彼女のうまさは光っている。バック・メンバーがこれまた味のある顔ぶれだ。
洒落たポップスのリラクゼーションをオールド・タイムなジャズ他の中に見い出そう。そんなアプローチがマジカルに華開いたソロ第2作。それにしてもレイジーにしてゴージャスなバッキングで自由に揺れる彼女のヴォーカルの魅惑的なことといったら!
こういう人の傑作を改めてCDできけるなんて至福の喜びだ。『パラダイス……』は'74年、『ジャズ』は'78年の作品。前者ではR&Bやフォークをメキシコ風味やカリビアン・タッチで、後者では古いジャズを、それぞれ独自の解釈で披露する。味わい深い。
数あるライのアルバムの中でも、ナンバー・ワンに数えられる名作。スラック・キィー・ギターの名人ギャビィ・パヒヌイらの豪華ゲストに囲まれて、ハワイアンからテックス・メックスまで、このうえなく豊潤な音世界が繰り広げられている。76年発表。
こういうのが、CDで復刻されると本当に嬉しい。最近は、映画音楽で忙しい人だが、やはり、アメリカの短編小説的な風情という点では、この人にかなう人はいない。1968年のデビュー作で、ヴァン・ダイクも手伝って、キメの細かいサウンドが泣かせる。