1998年8月26日発売
12インチ・ミックスばかりこうして聞くと、英国プログレ界出身のこの人が、実に貪欲にダンス・フロアのオイシいトレンド、取り込んできたのだなあ〜としみじみ。(2)なんかまるでスクリッティ・ポリッティ。ちょっとサービス過剰なとこも含めて、笑えます。
セカンド・アルバム『ビッグ・カーム』が世界的にヒットし、アーティストとして高い評価を確立したモーチーバのリミックスEP。ムーディーな曲を、注目の女性シンガー、スカイ・エドワードがけだるい雰囲気で歌う。原曲のよさとスカイのうまさが目立つ。
ゲイリー・アッシャーが手掛けた73年のファースト・アルバム。アメリカ音楽の父祖たちの伝統を受け継ぐソングライターとしての力量を思い知らせる秀作。辣腕サポート陣による高品質のサウンドも含めて、AORという枠組みを超えた名盤として評価したい逸品。
70年代に活躍したイタリアン・バンドの78年度作。プログレとポップスの狭間を行き来する柔軟な姿勢は本作でも現れ、時折クイーン・タッチの華麗でメロディアスな面が覗く。イタリア独特のバタ臭い旋律美と親しみやすさが融合した佳作だ。
イタリアン・ロック界随一の重鎮バンドによる79年作品の世界初CD化再発。名作『コンチェルト・グロッソ』に代表される叙情派プログレ路線でも知られる彼らだが、当時は思いっきりオシャレでポップだった。コレはコレで夏向き&目一杯イタリアン!
英国の優れたシンガー・ソングライター。これはフィル・コリンズがプロデュースした彼の81年の力作だ。ドラムも担当してるコリンズ色が強く出た、都会的でダイナミックなロック・アルバムではあるが、耳に残る名曲が多い。(1)にE.クラプトンが参加。
68年デビュー時には“英国のボブ・ディラン”と呼ばれていたこともある大ヴェテランの佳品。フィル・コリンズがプロデュースした『支配者に捧ぐ』に続くアルバムで、ハデさはないものの練り込まれた曲と独特の歌い回しが味わいに富む。82年発表。
ニール・ヤングのバック・バンドだが、独立したアルバムを数枚出している。バック・バンドとばかにしてはいけない。彼らのサウンドはニール・ヤングに鍛えられ、磨かれたものだ。レイド・バックしたのほほんとした味わいの中に構成の妙が感じられる。
彼ら程バックを演っている時と自分達だけの時で音の感触が違うバンドは珍しいが、彼らにとって音楽とは楽しく演るもんでニール・ヤングの重さみたいな物は必要ないもんなんだろうな。そんな中で72年発表のこのセカンドは一番ニール・やングぽい。
ちゃ、ちゃっちい!! これが今のイギリスの期待の新人なんて、冗談じゃないよといった感じ。確かにコーラスも入ってそこそこポップ、アナログ・シンセの鳴り方はウィーザーあたりを思わすけれど、正直いって深みはまるでなし。こども向け。