1999年10月20日発売
FEARFEAR
メロディック&クラシカルなハード・ロックで人気のデンマーク産バンドの通算5作目。ゴタゴタの末のシンガー交代がどんな変化をもたらすかと思いきや、基本路線はほぼ同じで、よりスケール感を増したドラマティックさにはファンも大いに納得のことだろう。
テン・モア・テイルズ・オブ・グランド・イリュージョンテン・モア・テイルズ・オブ・グランド・イリュージョン
英国出身のドラマティックなハード・ロックを聴かせる5人組のサード。様式美系のメロディック路線はいかにも日本人好みという感じだが、いかんせん、どこかで聴いたことのあるフレーズやメロディが次々と出てくる点や、妙に薄っぺらい音像はどうも頂けない。
MUGENMUGEN
このアルバムを好きにならない人がいるのだろうか。ダークでクラウディだった『24時』から1年3ヵ月ぶりの6作目は、長いトンネルを抜けた時の目の眩むような光にあふれている。老若男女それぞれに甘酸っぱくホロ苦い気持ちを噛みしめずにはいられない一枚。★
FANTASTIC EXPLOSION2FANTASTIC EXPLOSION2
いきなり千葉繁のナレーションで始まるファンタスティック・エクスプロージョンのセカンド。この人たちは、ホーンとサンプリングで非常に微妙なテクノ・インストをやる。曲タイトルから、そのセンスが偲ばれる。スペクトラムのカヴァー(3)の微妙さが凄い。
雲射抜ケ声雲射抜ケ声
すばらしい。パンクだのエモだの和風情緒だのウンチク垂れる前に、拳を握り締め腹に力を入れて心で聴く音である。それでも心に突き刺さる全身全霊の熱量を感じられぬ人は、ロックには縁がなかったということだ。なんて断言をしたくなる最高傑作。