1999年10月27日発売
世界のダブ帝王として羽ばたく彼らが最も得意とするヘヴィなダブ・ロック・シングル。ヴォーカル、ノイジィなギター、重厚なビートが重戦車のように突進してくる攻撃的な作品だ。彼らが日本のデジ・ロック(死語)の元祖でもあったことを再認識。
17歳、女子高生ディーヴァ。宇多田ヒカル以降、そんなことでいちいち驚いちゃいられない御時世だが、やっぱねえ。MOTHER EARTHが全面的にバック・アップしたセカンド・シングルは、CMソングとしてすでにオンエア中。特に早熟とは思わんが。
全集からの分売。古楽器も弾くシフは、そこで培った素朴な響きをこの現代ピアノにうまく生かしているようだ。シンプルだが腰は強く、くすんだ音色を目指してはいるが、決して卑屈になっていない。ともに新種の名演であるし、(1)の伴奏もいい。★
第1番の終楽章などかなり速めのテンポをとるが、スポーツ的に陥らず心地よい。ソロはいくらか細身の音で収録されている。伴奏も現代オケの演奏だが、小さめの編成で明晰にすっきりとした音響でソロとよく溶け合っている。明るく、軽さと芯がうまく同居。
AORマニアには垂涎の一枚が世界初CD化。西海岸のセッションマンである彼が75年に唯一残したソロ作は、胸にしみるスウィート・メロディとファンキー&ポップなサウンドが満載。D.リンドレーやR.クーダーのバックに彼がいたことを知る音楽通なら必買。
男女二人組で、80年代に2枚のアルバムを残している。本国米国でもほとんど話題にならずじまいだったが、ゲイリー・カッツのプロデュースということで熱心なファンの間で話題に。実際、スティーリー・ダンに通じる、切れ味のいいポップスを楽しませる。
ソング・ライターとしてすでに知られていたローレンが、79年に発表したソロ第1作がこれ。TOTO、ドゥービー・ブラザーズのメンバーたちが参加しているいかにもL.A.的なポップ感覚を持ったアルバム。しなやかに骨太でもある歌声はいかにも79年である。
LAを拠点に活躍していた女性自作自演シンガーが81年に発表したセカンド・アルバム。ホラー趣味のジャケットは内容とは無関係で、映画『プリティ・ウーマン』挿入曲の(7)をはじめ、粒ぞろいの曲が並んだAORの秀作だ。作曲家としての才能は保証書付き。
TV脚本家としても知られるミュージシャンが68年に発表したファースト・ソロ・アルバム。カントリーやクラシックなど、さまざまな要素を取り入れ、独自のポップ・サウンドを展開。本人のギターをフィーチャーしたインスト(7)は大ヒットし、グラミーも受賞。
仏バロック音楽の権威・クリスティによる古典派作品の初録音。場面によって表情を鮮やかに変化させるが、安易に過激な表現に走らない。よく考えられた秀演だ。特に透明で柔らかな響きと滑らかな流れが産み出す優美さが印象的。ジュシュマイヤー版使用。
制作・出演
アントン・シャリンガー / ウィリアム・クリスティ / ナタリー・デセイ / ハンス=ペーター・ブロホヴィッツ / モーツァルト / ラインハルト・ハーゲン / リンダ・キチン / レ・ザール・フロリサンシベリウスとも親交があったカヤヌスが、“ミスター・アジタート”とでも形容したくなるような、熱いパッションを飛び散らせた演奏を聴かせてくれる。そこには何とも生々しい同時代の空気が漂っている。シベリウスの演奏の原点を教える貴重なセットだ。